マグマのようなエネルギーでビジネスをやっているか

こんにちは

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

私がコンサルティングをしている時、

とある、お客様が不意に、

「なんだか最近、自分の毎日に

腹が立ってきたんです」

とおっしゃったことがありました。

 

ビジネスがうまくいかないとか、

人間関係に悩みがあるとか、

そういうことかなと思えますが、

実はその方のビジネスはとても順調で、

収入も十分あるし、家庭も円満で幸せだし、

周りから見たら、もう100点満点の人生で、

誰もがうらやむような方なんですね。

 

それなのに、自分の日々の暮らしに、

腹が立ってきたと言うわけです。

 

何にそんなに腹が立っているのかというと、

ビジネスは順調なんだけれども、

本当の意味で、心の底からの満足感が

ビジネスで得られていない。

自分がやりたいことが100%できていないんだ、と。

 

でも、自分のビジネスは順調で、

家庭も円満で、家族もハッピーだから、

わざわざリスクを冒してまで

チャレンジする必要なんてないんだ、

このままでいいんだ、

と自分に言い聞かせて、気持ちを押し殺して

いままでずっとやってきた、と。

 

だけど、いまになって、

自分のそういう生き方や選択に対して、

凄く腹が立ってきてしまったわけです。

 

経営者にとって、そういう感情というものは、

たぶん、とても大事なもので必要なもの

なんじゃないかなと思います。

 

経営は安心、安定が一番いいことだ、

とはよく言われますけど、

一方で、経営を続けていくには、

物凄いエネルギーとか情熱が必要だと思うのです。

 

どんなに順調なビジネスでも、

家族円満で周りから見たらハッピーでも、

情熱を傾けられる仕事でなければ、

経営を続けることがつらくなってしまう。

 

続けることが経営で莫大な結果をもたらしますが、

続けるためには、キャッシュよりも

情熱の方が本当の意味でマストになってきます。

 

だから、自分の生き方に腹が立つようならば、

やりたいことにチャレンジしたほうが

絶対にいいと思います。

 

これまで、このメルマガでは、

何か一つのことに絞ってビジネスをしたほうがいい

ということを勧めてきました。

でもそれは、あくまでも自分の人生を懸けて、

全エネルギーを集中して取り組める仕事

であることが前提の話でしたね。

 

今やっているビジネスが、

自分が人生を懸けて取り組めるものでないなら、

そして、本当にやりたいことが別にあるのならば、

それはチャレンジするべきだと思うのです。

 

何故ならば、人から見たら幸せな生活なのに、

自分に腹が立つというのは、

人間の本能的な感情なんじゃないかと。

 

このままじゃいけない、いつかダメになる、

そう言うことを心の奥底で感じていて、

それが感情になって表れているんじゃないかと。

もっと別の、本当にやってみたいことがある、

という状態は、自分の心が本能的に

次に進むべき道を示しているのではないかと。

 

起業したり、新規事業を立ち上げるには

物凄く大きなエネルギーが必要です。

そのエネルギーがどこから湧き出るのかと言えば、

たぶん根源的には本能的な情熱だと思うのです。

 

かくいう私、岡田自身も、

本能的な情熱が湧き出たタイミングで、

バーンと起業しましたし、

一気に10店舗単位で店舗展開などもしてきました。

 

今思えば、やっぱりお金とかじゃなくて、

それをそのタイミングでやってなかったら

一生、というか死ぬ前絶対後悔してたな、と思うぐらいです。

 

論理的な思考でタイミングを見計らってとかではなく、

本能的な感覚に従って、

論理を超えた情熱の力で勝負したほうが、

自分自身の力を100%発揮できることもある、

そう思うのです。

 

今やっているビジネスが順調な人だと、

たぶん、しっかり計画を立てて、

論理的な思考と判断によって経営していて、

すべてがうまくいってるのかもしれません。

 

そんな時に、本能的な思考で、

勢いだけで新しい事業を始めるといい出したら、

周りの人にあいつは頭がおかしくなったのか、

と思われるかもしれません。

 

本能的な感情とか情熱というものは、

他人に対して説明することが難しい。

そもそも言語化することすら

困難な場合が多いですよね。

 

社員や家族にもなかなか分かってもらえない。

 

だけど、そこで諦めないで欲しいんです。

なかなか言語化できないかもしれないけど、

自分の本能的な思いとか考えとかを、

その断片でいいので、毎日ノートに書き留めていたら、

人に説明できるものが見えて来るかもしれません。

 

あるいはコンサルタントとか、

心理カウンセラーとか、

自分の心を素直に吐露できる人に、

思いっきり全部を吐き出してみるとか。

そうすることで、もやもやと頭の片隅で

くすぶっていた考えがまとまることもあります。

 

そうやって、本能的な考えをまとめて、

周りの人を説得して、

やりたいことを始めることができたなら、

それが自分のライフワークに

なるんじゃないかと思います。

 

みなさんも、何かわからないけど、

『自分の人生に本能的に腹が立つな』

みたいに感じることがあったならば、

それは、自分の人生を大きくシフトさせるための

シグナルなのかもしれません。

 

一度、自分の気持ちに向かい合って、

本能的な情熱を呼び覚ましてみてください。

きっとそこには、爆発的なエネルギーが

潜んでいると思います。

 

岡田有史