「職人の代理人になる仕事」はビジネスチャンスがある

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

今日は、職人の代理人やマネージャー的なビジネスが

新しいビジネスモデルになりうる事例を

ご紹介させていただきたいと思います。

 

先週のメルマガでもご紹介させていただきましたが、

今月弊社でご講演いただく

アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)の丸山会長は

『設計士の有名大先生と、こだわって家を作りたい人の

間に入るビジネス』を構築して大成功されました。

 

お互い頼みにくさがあって

業界的に大いなる機会損失をしてると目をつけ、

全国の有名な設計士さんややり手な建築士を束ね、

仕組みを作って一気にその会社を上場させました。

 

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イメージでいうと

大先生たちの芸能界でいうマネージャーみたいな仕事

を一括して引き受けられた企業集団

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のような感じだと思います。

 

顧客にも寄り添って

大先生も職人すぎて大変だけど

顧客のニーズ的にはこっちの大先生の方がいいですよ

という提案もできます。

 

本当に理想のプラットフォームを構築されました。

 

ですが、その道はなかなか順風満帆ではなく、

創業してその後一回事業がうまくいかず

会社を倒産させたのち、自己破産してしまいます。

 

そしてあるIT企業に資金援助してもらいますが、

そのIT企業の業績が傾きまた資金を引きあげられて

また資金難に陥ります。

 

そんな何度もどん底を味わいながらも

最終的に上場企業にまで仕立て上げました。

 

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成功の一番のポイントは、

職人とお客様の間に入って

お互いの不安を可能な限り払拭したこと

 

そして、そんな

「職人を束ねる」ということに成功したこと

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職人を束ねることによって

圧倒的な一つのプラットフォームを創りあげました。

 

そしてそこにまず

『集客をする』

 

ちょっと予算があって、

本当に理想の、こだわりのあるいい家を建てたいな

と思っている理想の見込み客を集めて、

そして伝えるべきことをしっかりとお伝えしていきます。

 

そして、最終的に『営業』まで行います。

 

【職人は作るプロ】であって

集客や、経営や、営業や、交渉や、資金ぐりなど、

マネージメントはちょっと苦手な方が多い。

 

だけどASJが間に入るプロとなり、

職人が億劫な様々なことを代行します。

 

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ASJは

集客して、売る、経営するプロ

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に特化したのです。

 

職人が経営をすると

すぐに

「あの客はあかん」

「あの客はいらん」

「俺は商品じゃなくて作品を作ってるんじゃ」

と言い出す。

 

そこを

それはそれで一旦は受け止め、認め、

だけど顧客にそれをぶつけるのでなくて

それを顧客に対しては

個性や長所としてうまく伝える役割、

代理人、となる。

 

そしてそれがマーケットが大きかった場合、

上場にまで繋がる。

 

みなさんも、

「この人は職人すぎるな」と思ったら

「嫌だな」「困ったな」と思わず

「これは新しいビジネスチャンスかもしれない」と思って、

代理人に名乗り出てみると面白いかもしれません。

 

新しいビジネスモデルを構築することにもなるし、

マーケットは3倍ぐらいになるだろうし、

かつ、一人だけでなく、100人単位で束ねることができれば

ちょっとしたプラットフォームの出来上がりかもしれません。

 

職人と言っても

まだまだ色んな業界があるかと思います。

 

士業、先生と呼ばれる職業の人たち、

10年かけて学んだ知識、理系じゃないとできない、

コミュニケーションが苦手

プライドがある、誇がある。

 

そんな特徴のある人たちは、基本職人さんです。

 

職人さんは、

本当に頑固で気難しいところ以外は

実はいいところばかりです。

 

もちろん作るものは間違いない超一流なものですし、

他にもお金で動かないし、

気概がいいいい人ばかりだし、

簡単に裏切らない。

 

その職人の大事にしてることを

ちゃんと本当の意味で理解していたら心で繋がれる。

 

お互い信頼関係がしっかりあって

筋さえ通っていたらお金で揉めるとかも基本ありません。

 

絶対踏み外してはならないのは

「その人が大事にしてるプライドを踏みにじらないこと」

そして「あーこいつほんと職人だからめんどくさいなー」

と思わないこと。

 

皆さんも

自分の業界の隣だったり、

近いところに素敵なご縁で職人さんに出会えたら

エージェント役をかって出てみるのも

新しいビジネスチャンスになるかもしれません。

 

岡田 有史