令和型・新時代の経営者に必要な能力とは

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

会社を経営するうえで

凄く大事なことは何かと言うと、

経営者が「自分の頭で考える」ということ

だと思います。

 

当たり前の話なのですが、

実際にどう考えればいいのかと言うと、

これがなかなか難しいわけです。

 

経営者が考えるための方法として、

今日、みなさまにご紹介したいのは、

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自分で問いを打ち立てろ

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という方法です。

 

例えば、

「今の労力の半分で

粗利を倍にする方法はないだろうか」

みたいな問いを打ち立てて、

それに対してみんなで考えていく、

というようなことです。

 

この問いの中身が重要で、

それがクリエイティブなものだったり、

本質をついたものであればあるほど、

会社の経営は、どんどん良くなっていきます。

 

でも、多くの経営者は、

この「問いを打ち立てる」という方法で

考えることに慣れていません。

 

20世紀型の経営というか、

昭和型の経営者の考え方の特徴は、

誰かに問いを立ててもらって、

その回答を探すという方法なんです。

例えば、メインバンクから、

もっと売上を上げてくださいと言われて、

それに対する回答を考えるとか。

 

これは日本型の教育にもつながる話で、

日本の学校教育というのは、

基本的に先生が問いを立てて、

学生は、その回答を考える、

という方法で授業が進んでいきます。

 

社会に出てからも同じで、

上司が問いを立てて、

社員は回答を考えるだけ、

という生活が続くわけです。

 

だから多くの社会人は

問いの回答を考えることは得意ですが、

自ら問いを立てるということは

あまり経験がないわけです。

誰かの立てた問いに答えるということが

身体に染みついてしまっている

と言ってもいいでしょう。

 

だけど、やっぱり新しい経営、

21世紀型とか令和型の経営では、

問いの立て方、クオリティが重要なんです。

いかに、自分の会社の役に立つ問いを

生み出すことができるのか。

問いをクリエイティブする能力、

問いの発明と言ってもいいでしょう。

それが大きなキーになるわけです。

 

ネット社会が大きく発達した現代では、

ありきたりな問いに対する回答を出すだけなら、

ネットで検索すればいいわけです。

Googleを引けば、大抵のことは回答がでます。

それこそGoogle時代と言ってもいい。

 

昭和の時代や20世紀頃までは、

いろいろな情報を持っていることや、

様々な出来事とか、日付、数字などを

暗記していることが経営者の武器になりました。

 

情報や知識の価値が高い時代で、

ありきたりな問いに対しても、

より多くの情報や知識を握っていなければ

的確な回答を導き出せなかった。

だから、多くの情報や知識を持っている人が、

他者をリードすることができたわけです。

つまり、経営者の問いへの回答力が

問われる時代だったわけです。

 

しかし、Google時代となった現代では、

情報や知識を誰でも容易に入手可能になり、

問いへの回答力に差がなくなりました。

 

そのため、他者と差をつけるためには、

いかに有用な問いを立てるかが

重要になったわけです。

 

人間というのは問いを持っていれば、

ほとんど無意識にでも、脳が勝手に

回答を考え続ける習性があるんです。

 

これには悪いパターンもあって、

例えば、いろいろなコンプレックスとか、

あるいは運勢、境遇に対する不満などが

その典型例と言えるでしょう。

 

なんで自分はスタイルが良くないのだろう、

足が短いとか、太っているとか、

肌が白くないとか、鼻が低いとか。

あるいは、貧乏な家に生まれたとか、

育ちが悪いせいで品がないとか。

 

考えてもどうにもならないような悩みを、

自分に対する問いとして持ってしまうと、

人間の脳は答えの出ない問いの回答を

延々と考えてしまいます。

 

人間の脳というのは、世界最高レベルの

スーパーコンピューター10台分ぐらいの

能力があると言われていますが、

その能力の大半を答えの出ない問いに

延々と浪費してしまうことになるわけです。

 

逆にコンプレックスとか不平不満ではなく、

ポジティブな問いを持つことができれば、

スーパーコンピューター10台分の能力を

いい方向に使うことができるわけです。

 

うちの会社はここが素晴らしいよな、

この先、さらに良くするためには

どうすればいいんだろうかと。

素晴らしい発見があったり、

気付きがあったりして、

それがブランドを生んで、

会社のステージがどんどん上がる。

そんなビジョンを実現するためには

どうすればいいのかという問いを持つ。

 

その問いの内容が具体的で

洗練されていればいるほど、

スーパーコンピューター10台分の

人間の頭脳をより生かせるわけです。

 

21世紀、そして令和の時代は、

誰もがスーパーコンピューター10台分の頭脳と

インターネット、Googleという武器を持っています。

これからは、AIをも日々活用できる時代となるでしょう。

その武器を最大限に生かすためには、

問いの立て方で差をつけるしかありません。

 

いかに優れた、いかに独創的な

問いを立てるのか。

それこそが新時代の経営者に

求められている資質なのだと思います。

 

岡田 有史