毎日5万回やってること

こんにちは

経営者マーケティング研究所 代表の岡田有史(ゆうじ)です。

弊社の銀座経営者倶楽部で、 「ホットヨガスタジオLAVA」 などで知られる500億企業、 株式会社ベンチャーバンクの、 鷲見貴彦会長に講演していただきました。

その時の気付きを 皆様にシェアさせていただきます。

鷲見さんが成功したきっかけとして ヨガの瞑想があるというお話は、 以前にシェアさせていただきました。

福井県の小中学校で瞑想を取り入れたら 学力調査で日本一になったこと。 そして、ベンチャーバンクでも 毎日の瞑想を取り入れたら、 売り上げが何倍にもなって、 急激に成長した、ということなどのお話です。

今回はその瞑想について鷲見さんが、 もう一段深い考察を語っておられましたので、 そのお話をシェアいたします。

瞑想ついての話の前に、 人は皆、1日に5万回何かをやっている、 というお話がありました。 誰もがやっているという5万回のこと。 皆様はなんだと思われますか。

ちなみに、呼吸は2万回ぐらい。 瞬きは2万回弱で、 心臓の鼓動は10万回ぐらいだそうです。

少しヒントを出しますと、 呼吸とか鼓動のように、 体のメカニズムとして自動的に 行われることではありません。

どうでしょう。 考えてみてください。

人が皆、1日に5万回していること。

それは、 『思考』だと鷲見さんはおっしゃいます。

人はみな、1日の起きている間に およそ5万回の『思考』をしている。 そして、そのうちの8割は ネガティブな『思考』をしているらしいのです。

また、別の観点では、5万回のうちの 8割が昨日と同じことを考えている とも言われているそうです。

毎日、毎日、5万回もの『思考』をしていて、 そのうちの8割がネガティブ思考。 同じく8割が、前日と同じことを考えている。

例えば新しいビジネスモデルを考えたとします。 その瞬間から、毎日5万回の『思考』のうちの8割、 およそ4万回はネガティブなことを考えてしまう。

そんなにうまくいくわけがない。 売り上げがガタ落ちするんじゃないか。 社員に愛想を尽かされるんじゃないか。

そうした不安を振り切ろうとして、 さらにプラスのことを何か考えたとしても、 次の日には、また以前と同じ不安を 繰り返し繰り返し考えてしまう。

だからこそ人間は、なかなか新しいことに チャレンジすることができないのでしょう。

どうしても変化を嫌う。 保守的になってしまう。

この無意識にしてしまう5万回の『思考』とは、 自分の右肩に鳥のオウムが乗っていて、 そのオウムが喋っていることを 自分の考えなんだと錯覚しているような ものなんだ、と鷲見さんは言います。

でも、オウムは本当は自分自身ではなくて、 単なる『思考』なんだと。

オウムは自分の中から出て来た『思考』なのに 自分自身ではないという。 これはどういうことなのでしょうか。

つまり5万回の『思考』というものは、 自分の意思に関わらず勝手に湧いてきてしまうもの。 本当はそんなことを考えたくないのに、 ネガティブなことが何万回も出てきてしまう。 自分の意思に反して出てきてしまうものだから、 それは右肩に乗ったオウムが 勝手に喋っているようなものなんだと。

でも、オウムは来る日も来る日も何万回も 繰り返しネガティブな『思考』を喋り続けます。 そうすると、そのうちにオウムに支配されてしまう。 ネガティブな『思考』に支配されてしまって、 自分が本来やろうと思っていたことが、 できなくなってしまうのだそうです。

鷲見さんが勧める『瞑想』は、 オウムに支配されているということに 気付かせてくれると言います。

オウム、すなわち『思考』自体が 悪いわけではない。

ネガティブなオウムがセットされて しまうことが悪いんだと。 ネガティブなオウムに支配されて しまうことが悪いんだと。

だから、自分のオウムがいま、 どんな状態であるのかを理解しないといけない。 5万回喋っていることを、 1つ1つ認識しないといけない。

『瞑想』とは、 1つのことに集中することなのだと言います。 ヨガとは、呼吸に集中することなんですと。 集中していくと雑念が出てきます。 その雑念をキャッチすることが大事なんだと。 『瞑想』とは、雑念が入ったときに それに気づくことが大事なんだと。

雑念に気づいて、キャッチして、 そうして、もう1回集中しなおすこと、 それが『瞑想』ですよと。

自分のオウムが何を話しているのか、 ということにずっと注力していると、 だんだん、その傾向が分かってくる。

人のする失敗の多くは、感情的になって 判断を間違うことだと言います。 オウムに支配されていると、 ネガティブなマイナスの感情で判断してしまい、 その結果、失敗するんだと。 それを何度も繰り返しているんだと。

自分のオウムが何を話しているのかが だんだん分かってくると、 ネガティブな感情に振り回されなくなる。 悩んだり、苦しんだりしなくなっていくと。

これが『瞑想』の持つパワーなんだと。 そのパワーに気づいた人が、 いまたくさん出てきていて、 世界中でブームになっていますよと。

だから、本当に是非、 皆様に習慣化して欲しいんですと。 『瞑想』によって、LAVAは急成長したんだ、 ということを、鷲見さんは、 本当に熱く熱く語っていました。

今日のお話は、ビジネスの気付きというよりは、 『瞑想』にフューチャーした内容になりましたが、 人は皆、1日に5万回の『思考』をしていること。 それは肩に乗ったオウムのようなもので、 そのオウムに支配されてはいけないんだ、 ということは、本当に大きな気づきに なるかと思います。

皆様も、是非、 自分の毎日の5万回の『思考』というものを、 肩に乗ったオウムが話していることを、 見つめ直していただけたらと思います。

岡田有史