すしざんまいが天下を取ったたった一つの理由
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
今月末の弊社銀座経営者俱楽部講演会で
株式会社喜代村のすしざんまい創業者
木村清さんにご講演を頂きます。
先週に引き続き木村さんの
“すしざんまい成功の秘訣”を
みなさんにシェアできたらと思います。
木村さんの強みというのは
出店の仕方だったり新しい発想だったりと色々あるのですが
やっぱり一番は
”仕入れ力”だと思います。
すしざんまいのマグロは
その道のプロの方がみんな口を揃えて美味しい
と言うほど鮮度も良く美味しく
マグロの為なら、と木村さんは自ら世界中を飛び回っています。
それこそ海賊が出るようなところに行って海賊と話し合い
(「木村さん ソマリア海賊」と検索すると詳しくでてきます^^)
現地の人に魚を獲ってもらってそれを自社で買うための仕組みを作ったり
ごみの切り身は宝の山、と言って
他の国だと捨てられているタコの足や傷ついている魚を貰って
スライスしたり、調理したり、別の姿に変えて提供出来るようにしたそうです。
生だとちょっと鮮度が低いな、というものも
捨てずに炙って提供する。
そうするとものすごく美味しく想像以上に売れたそうです。
今では大手お寿司チェーン店でも当たり前の
カリフォルニアロールやサーモンの炙り、エンガワの炙りなどは
木村さんが発明されました。
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そんな”ただでは転ばない”姿は本当に
パワーであふれているなと思います。
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木村さんは
「本気になればなんでも出来る」
「ピンチは常に新しいチャンス」
ということを常に仰っていて
本当に使い古された言葉かもしれませんが
木村さんの今の大成功は全てピンチから生まれていて
常に挑戦し続けることが
とても大切なんだと改めて感じます。
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本当に美味しいマグロを手に入れるためなら
どんな事でもする。
“仕入れ”には一切の妥協をしない。
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木村さんは元々、
ソマリアに行ったり
ニューヨークでマグロを仕入れてきたり
タイやモンテカルロなど
全世界を飛び回って最高級のマグロを
安く仕入れて
東京中のお寿司屋さんに卸すお仕事をしていました。
その中で
世界中のルートを開拓して
新しい漁場を開拓するまでに至って、
「仕入れ」を極めて、
その後、満を辞してすしざんまいを創業されました。
その後も、「仕入れ」ルートを
さらにどんどん開拓していきます。
ただ、普通に仕入れるだけではダメだ
まだまだもっと違う次元で
圧倒的に今までの方法を凌駕するやり方で
「仕入れ」なければならない。
世界中のいろんな地域で
ありとあらゆる問題に巻き込まれたり
何度も命の危険に晒されたりしても
何度もそれを乗り越えてこられました。
常に困難に立ち向かっていきます。
木村社長は
一番の困難に立ち向かっても
そこで
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仕事をする上で大事なことは、心を込めてやる
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だとおっしゃています。
心を込めてやる
という言葉は普段我々も普通に使ってますが
木村社長の心をこめるとは
ちょっともう二段ぐらい上の意味で使っておられる。
木村社長曰く
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心とは”気”のこと
本気で考えること、
雑念が消え、
陽と陰の電子が吸い付いて、
アイデアとエネルギーが沸き起こってきます。
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真っ暗な夜空に朝日が立ち上がり、
一瞬にして地球上の生命のエネルギーが迸るように
「もうダメだ、もうあきらめよう」
と思った暗闇の時、実はその瞬間こそが”夜明け前”
だとおっしゃるのです。
木村社長クラスの大天才、
経営の天才
百戦錬磨の猛者でも、
どんなことでも、
やってみないと、
できるかどうかは分からない。
そして、
新しいことを発明する時
製品化する時には、
次から次へと問題が噴出する
だけど、
その時に、あきらめずにやり通せるか、
とことんやる抜けば、必ず突破できる。
そしてその時に思いついたこと
決めたこと
考えたこと
それこそが次の時代の中心にある。
新しいイノベーションの根源になる。
そう言い切っておられます。
そして、
それの総集結が
すしざんまいなんだ
そうおっしゃるのです。
我々にも起こる日々の経営に起こる問題や課題も
次の自分のステージへの発明や
新しい仕組みへのヒントでしかないのです。
みなさんも日々の経営やビジネスの中で
これのためだったら絶対に妥協しない、
挑戦し続ける
というものを今一度考えてみると面白いのではないかなとおもいます。
木村さんだからこそのパワフルなお話を
みなさんにも是非講演で味わってほしいと思います。
岡田有史