業界トップとなる戦略

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

来月弊社でご講演いただく

ビックママ創業者・守井社長

について先週このメルマガでお話させていただきましたが、

「ビックママは何故業界トップとなれたのか」

 

という問い

について

 

「IT化×仕組み化」だ

 

とお伝えしました。

 

でも、今いちちょっと腑に落ちないかもしれません。

 

今週は、

ビックママが業界トップになった理由について

もうちょっと深掘りして

個人的にちょっと腑に落ちたことについて今週はシェアさせていただきます。

 

守井者長が

業界トップ企業となったその秘訣

 

それは3つのポイントがあるそうです。

 

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1、小型店戦略

 

2、接客スタッフと技術スタッフに分ける

 

3、すそ上げ以外は全て工場で集中して行う

 

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この1〜3

全てのポイントで

同業と全く違う戦略で差別化していった結果、

 

業界一位となられました。

1〜3は同業でやっていた会社はないそうです。

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

まず1つ目の

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小型店戦略

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についてですが、

 

同業他社の店舗が通常約15坪なのに対して、

ビックママの店舗は3、4坪と小型の店舗となっています。

 

店舗が小さいので中で働く従業員も約3人と少人数 にすることができ、

家賃や人件費等のコストを抑えることができます。

 

なので、商業施設のデッドスペースとなっている空間に

出店することができ、

出店機会も多くなります。

 

2つ目の

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接客専門スタッフと技術専門スタッフに分ける

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という点ですが、

 

本来であれば、

技術者に受付をしてもらった方が具体的な説明もでき、

お客様の納得のいく仕上がりになるはずが、

 

そもそも事業開始時に、

ベテランの技術者が不足していて、

 

そこで、衣料品店の販売員や服飾系の専門学校を卒業した人など

技術はないけれども

裁縫や衣類についての知識はあるという人に

接客専門のスタッフとして受付をやってもらうことが

最初は仕方なく行っていたたことが

結果、大成功して

自社の強みとなったそうです。

 

それまでは技術者が作業の片手間に受付を行っていたため、

お客様への対応が事務的で簡素になり

職人がただ対応するといった

接客という概念からは程遠いものだったそうです。

 

それを、接客専門のスタッフを配置したことにより、

丁寧な応対、きめ細かいサービスを提供できるようになり、

8割以上のお客様にリピーターになって頂くことができました。

 

3つ目の

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すそ上げ以外は全て工場で集中して行う

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ですが、

店舗での修理作業を裾上げ等の簡単な 作業に限定し、

複雑な修理作業は仙台本社の工場に集約されています。

 

担当者の技術レベルに応じ て修理作業を振り分けることにより、

仕上がりにむらがなく、

技術水準を一定に保つことができます。

 

また、物価の高い関東で受付を行い、

労働力の安い 東北で修理することにより、

地域の格差を利用した 利益を生み出すことができます。

 

以上、

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1、小型店戦略

2、接客スタッフと技術スタッフと分ける

3、すそ上げ以外は全て工場で行う

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という3つのポイント

 

この新しい仕組みの発明が

 

ビックママが業界で一人勝ちした理由なんだと思います。

 

他の業界では当たり前だったり、

ちょっとした発想で確かにそうだな

と思うようなことでも

そこに答えや差別化要素があります。

 

みなさんも、

自社の業界でもう一個大きな概念を変えられるような仕組みが何かないか

ちょっとした発明をする感覚で

何か考えていただければ幸いです。

 

岡田有史(ゆうじ)