仕組み化×IT化

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

来月、弊社銀座経営者倶楽部にて

株式会社ビック・ママの守井嘉朗さんにご講演頂きます。

 

守井さんとお打ち合わせをさせて頂き

すごく面白いお話をお聞きしたので

皆さんにシェアしたいと思います。

 

株式会社ビック・ママでは

洋服や靴・バッグ等のお直しを

店舗で受け付け、店舗または工場で

お直しを行ってお返しする

「お直しコンシェルジュ」

というサービスを展開されています。

 

守井さんは、元々保険の外交員をやっていましたが

「本当にやりたいことはこれではない」と思うようになり

お父さんが経営する

洋服の修繕工場を継いだそうです。

 

当時の洋服の修理屋は、

敷居の高いお店がほとんどだったため

 

「もっと敷居を低くできないか?」と考え

 

カウンター式の小さなお店を創ったところ

 

「頼みやすい」

「気軽にお直しに出せる」

と女性を中心に人気が爆発し

大当たりされました。

 

そんなお父さんから受け継いだ会社は

店舗数2店舗、年商1,000万円から

 

現在、店舗数70店舗以上、

年商20億まで急成長し

洋服のお直しビジネスで

国内最大手となりました。

 

なぜこんなにも上手くいったのか。

 

その秘訣は、業界で誰もやっていなかった

 

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「仕組化とIT化」のかけ合わせ

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 だそうです。

 

洋服の修理は基本メニューだけでも50種類を超え、

修理内容により受付時に留意する点も異なります。

 

例えば身幅を広げる際は

針あとが残る可能性があること、

デザインが若干変わること、など、

事前に丁寧に説明し

顧客の同意を得ることが必要だそうです。

 

ですがベテランの人でも伝え忘れたり、

時にはミスが起きてしまいます。

どうにか出来ないか、と考えた結果、

全てのフローをDX化、デジタル化したそうです。

 

そのおかげで

「採用さえすれば誰でもできる」

ような仕組み作りができ

若手の従業員が、

少ない教育時間でも

迷わず接客ができるようになったそうです。

 

IT化したことによって、

今までの紙でのやり取りとは異なり

受付も洋服の直しの現場もミスをする危険が減り

接客や直し作業に集中できる働きやすい環境になりました。

 

そして、単に仕組化して人材育成ができるようになっただけでは無く

一人が何着服を直し、

いくら売り上げたのか、など

全店舗の細かい数字がリアルタイムで見えるようになり

本部での注文状況の把握も

リアルタイムでできるようになった、と。

 

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この「仕組み化×IT化」二つの掛け算が

”一気に店舗を拡大できた秘訣”

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 だそうです。

 

”採用から教育して一人前にするまでの仕組み化”と”DX化”。

それを徹底したことによってスケールし

従業員も350人まで増えたのだと思います。

 

守井さんは同じ業界で

同じことをやっている人がいなかったことも

事業を拡大出来た一つの要因だ

と仰っていましたが、

 

みなさんも自分の業界を見てそれをやっている人がいなければ

がっつり「仕組み化×IT化」を

やってみるのも面白いのではないかなと思います。

 

岡田有史