自分のビジネスを再定義してみよう

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

来週、弊社銀座経営者倶楽部にて

プロスポーツで初の上場を成し遂げた

琉球アスティーダスポーツクラブの

早川さんにオンライン講演会で

ご講演していただきます。

 

先週のメルマガでもお伝えしたのですが、

早川さんが何故卓球ビジネスで上場できたのか、

「上場するにはどうしたらいいのか」

という”問い”をもって考え続けた結果だ、

と言っていたのですが

結果的に何をしたのか。

 

7つぐらいにまとめてみました。

   

一つ目は「ビジネスを再定義し直す」

 

ただの卓球チームというのではなくて

卓球教室をしたり、スポーツジムを経営したり

最終的にはマーケティング会社のようなことをしたりしていました。

 

例えば”IT企業”の方が”広告代理店”と再定義したり

”広告代理店”の方が”コンサルティング会社”だと再定義したり

業界の人の当たり前を変える。

 

早川さんは”プロ卓球チーム”ではなくて、”マーケティング会社”だと

再定義し直したところが一つの要因で

「〇〇屋」のような、概念そのものを変えることに成功しました。

 

二つ目は「色んな人を巻き込んで”口を出す権利”をあげる」

 

早川さんは誰も知らない沖縄の卓球チームに

どうやって人を巻き込んでいくのかを考えました。

そこでクラウドファンディングなどでお金を集めたそうなのですが

出資者の方や、株を買ってくれた方に

「もっとこのチームはこうしたほうがいい」

「やっぱりああしたほうがいい」

と、口を出してもらったそうです。

 

言われる側は面倒くさいのですが

言えば言うほどそのことに熱狂的になっていくので

一気に大勢のファンを得た、と。

 

よく名前を付けた名付け親はその人に執着する

みたいな話がありますが、

それと同じでお金と口を出してもらって

熱狂的なファンにさせる。

 

株主になってもらうとつい口を出したくなるから

それを逆に利用したのがとても面白いなと思います。

 

三つ目は「スポーツチームの当たり前を変える」

 

スポーツとは、本来公的なものなのだから、

本当はオープンにしなければいけないのに

野球だろうとサッカーだろうと

どのスポーツチームもオープンではなくてクローズで

誰が何をどのくらいやっていてどのくらい貰っているかなんて

本当のところはわからない、と。

 

だからみんなそこにお金を払おうと思わない。

早川さんはそこをオープンにすることによって

全てを透明化したそうです。

 

四つ目は「経営の当たり前をスポーツに取り入れる」

チームの作り方や、ビジョンから逆算する方法、

マネジメントの概念、経営の概念など、

一生懸命経営を勉強している人からすると、

当たり前のことなのかもしれないですが

それを卓球チームに取り入れたそうです。

 

駅伝で有名な青山学院の原監督も

元々はビジネスマンで、ビジネスで学んだ色んな事を

駅伝に持ち込んだら上手くいったように

最先端で洗練されたマネジメントやマーケティングを

スポーツに取り入れるだけで上手くいくのだと思います。

 

五つ目は「反対から考える」

 

スポンサー収入で稼ぐ、観客動員数で稼ぐ

というのがスポーツ業界のすべてだ、と。

プロ野球やプロサッカーは大きなマーケットだからそれでいいのだけど

小さなところでそれをやっていてはだめだ、と仰っていました。

 

スポンサー収入も観客動員数も全て無かったら、

という前提で考えていたそうです。

 

そうすると資金調達が必要になり

クラウドファンディングを使ったり

飲食店をしたり、卓球教室をしたり、

選手にYouTubeをさせたり

とにかく色んな事をして

もともと100万円で立ち上げた会社を1億円にしたそうです。

 

今までなら、1億円集めるためには

6000万円スポンサー収入で残りが観客動員して…

と考えていたものを、

100万円稼げるものを100個持ってきて1億円作る

みたいな考え方にしたそうです。

 

スポンサー収入を捨てて、反対から考える。

 

六つ目は「弱い地域、弱いものに光を当てることをテーマにする」

人口の少ない沖縄という場所で、弱い卓球チームが勝って

稼げるビジネスを行うことで

他の地域でもやりたい方が増えそのビジネスモデルとなる。

 

七つ目は「スポーツを掛け算にしてもらう」

 

スポーツの持つリアルというのは、今のデジタルの時代には

何倍もの価値になるそうです。

昔、ホリエモンが野球チームを持ったり

IT企業が不動産を持ったり飲食店等を経営したがるように

スポーツをしている会社はちゃんとしているように見える、と。

ただただスポーツをしているだけなんだけど

リアルビジネスはなんだかんだ信頼に繋がっていく、と。

 

そういったところでスポーツを掛け算にしてもらっているそうです。

 

上場している会社は沢山あって、

色々事業をやって、全てを何とかプラスにして

時価総額を創っていく、みたいなのは

経営あるあるかもしれないのですが、

なかなか形にするのは難しいと思います。

 

早川さんはご自身でまだ夢半ばだ、と仰っていました。

今後のビジョンやこれまでの軌跡の詳細を

是非講演会で聞いて、肌で感自分のビジネスを再定義してみようじてもらえたらなと思います。

 

皆さんがもし「卓球」で上場しろと言われたら何をしますか?

 

どうやってクリエイティブにビジネスを派生させていけるのか、

今やっている商売の価値をどうやったら100倍、1000倍にしていけるのか、

是非この事例から考えてもらえたら面白いと思います。

 

岡田有史