ドンキホーテが1兆円になった秘訣
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
今日は一冊のおすすめ本をご紹介いたします。
ドン・キホーテの創業社長の安田隆夫さん
が書かれた「安売り王一代」という本です。
ここ数年読んだ本の中で
トップ3に入るくらいとても面白い本で
5回、10回ほど読んで本がボロボロになるくらい読みこみました。
ありとあらゆるエピソートが
私の中でとても印象的に残る内容でした。
安田さんがドンキホーテを立ち上げて
最初1店舗立ち上げ、売上をコツコツ積み上げていって20億、30億、と積み上げて60億企業にして、
その後200億にして上場させ、
2000億、3000億にしてその後6000億、
そして1兆円企業にまで創り上げていった。
どんどん売り上げを増やしていきましたが
最初は現金5万円しかなかったところからスタートした安田さん。
その中で20個近くの本当に卒倒しそうなぐらい大きな試練を乗り越えていくような
面白いエピソードがまとめられており
1ページ1ページのエピソードがすべて苦難の連続で、
そのうちの半分くらいはニュースで見たような印象的なエピソードです。
我々もドン・キホーテの消費者として、
なるほどな~と
自分の中での消費者体験と重なるような面白い内容となっています。
この本を書いて安田さんが天下を取り、
さらにブレイクしたエピソードがあります。
それはナイトマーケットというマーケットが
当時世の中にはなかったんですが、
それを安田さんが見つけ、
作り、
マーケットを広げて
世界を広げ天下を取ったという話です。
数々の苦難をどうやって乗り越えていくのか。
【考え方の原点】がこの1冊に書いてあります。
例えば、
「経営において、問題・課題があったときにどうやって解決していくのか。」
私がセミナーでよく伝えているのは
『1つの問題に対し10回、1000回考える』ということです。
これを伝えてもなかなか経営者の方に伝わらないことが多々あります。
私も研究者時代のやり方が形になっているので今でもお伝えしているのですが
同じようなお話を本書にも書かれてますのでご紹介します。
(同じというとおこがましいかもしれませんが)
ボトルネック
(全体の作業工程のうち、処理能力や容量などが1番低い部分を指す言葉)
をどう抜け出すか、というお話です。
ボトルネックを簡単にお伝えしますと、
昔懐かし、ラムネの瓶を思い浮かべてみてください。
その瓶の首が細くなっている部分がボトルネックといいます。
その瓶の中には色んなボトルネックが複数存在していますが、
そのボトルネックを抜け出すことが
【すべての問題が解決できる】
ということを
ボトルネックと言います。
経営の用語としてもとても有名な理論です。
安田さんは自分の中のボトルネックを、
常に自分の頭の中においており
7日、10日間、1か月以上、、、
常にボトルネックのことだけを永遠考え続ける。
食事をしたり、
トイレに行くとき、
歩きながらあーでもないこーでもないと
何回も考え続けると仰っていました。
それは非常に苦しいことであり、
雨蛙のごとく脂汗を流しながら唸りながらも考える。
だからこそボトルネックが
スコーンッと気持ちよく抜ける瞬間がやってくる。
「そうだ!これだ!」
と腹の中に落ちてきて
頭の中に火花が散る感じがする
と仰っていました。
例えば、ノーベル賞候補の人が
ノーベル賞のアイディアをパッと思いつくみたいに
急にアイディアが降ってくる、
そういった感覚でふと思いつくのだと。
その連続で日々問題を解決していき、
結果1兆円の売り上げになったと話されてました。
安田さんは
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誰よりも常に頭の中で抱え続けて
もがく力にこだわる。
こだわり続けることによって
問題をどんどん解決していける。
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と本書の中でおっしゃっています。
【問題を解決していく力】
と
【勇気をもって決断をしリスクをもって踏み込んでいく力】
その2つの掛け算がドン・キホーテ1兆円の道であったと。
ボトルネックのアイディアをどう出していくのか、
1つの問題を1か月以上考え続け
1日1000回くらい答えを出し考え続ける。
ずっと同じことだけを考え、
むしろ、考えるために何かをする。
もはやそれ自体が趣味になっていく。
もちろん、考える時間を持たなくてもいい人もいますし
人によってやり方が違うかと思いますが
安田さんの1兆円の道はボトルネックをずっと考え、
答えを導き出すという方法でした。
本当におすすめの方法ですと書いてあったので
ご紹介させていただきました。
このやり方が100%正しいという訳ではないですが、
自分の形を持つことによって
経営者のあり方が1つ見つかるのかな
と思いました。
岡田有史