戦略的ブラック企業のススメ

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

誰でもできるような仕事をしよう、とか

社長の1/10とか1/20の人材を10人20人採用しよう

みたいなお話をよくしますけど

 

今日はそうじゃなくて逆に、

戦略的なブラック企業にすることによって

誰もできない仕事、究極の芸術作品を作り出せる

超職人の人材、スーパーエースを育てるような

会社の作り方について考えてみたいなと思います。

 

今の現代、「超儲かるハッピーな会社の作り方」で

一番考えなきゃいけないことの一つが

やっぱり人材だと思うんですよね。

 

人材を採用するときに普通に採用するわけではなく

ちょっと普通よりずらしてるからこそ、儲かります。

 

エース社員を採用するのか凡人社員を採用するのか

っていう話で言うと

凡人じゃないですが、

誰でもできるようなレベルにまで

仕事を落とし込んでそれを大量に採用する。

 

これがおすすめだ、というお話は

このメルマガでもよくお伝えしてますが

 

そうではなくて今度は

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エース社員を雇おう、

しかもただのエースじゃなくって超エース。

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というお話です。

 

プロ野球の故・野村監督は

エースと四番は連れて来ないと育てられない

という話をよくされてましたが、

 

超才能のあるやつを連れて来る

そういう人を採用する、

というのもすごく大事なんですけど

 

そうではなくて、そこから更に育てるとなると

どういう風にしたらいいのか。

 

例えばものすごい才能がある人が

泥のように働いて、本当に寝ると働くを繰り返して

しかも究極のプレッシャーの中、

高度な仕事をやってそして最高の環境があって

ライバルが多くて、みたいな。

 

その下働きを何年も何年も繰り返していくと

それが最終的に自信に繋がって

気が付いたらもの凄い実力を身につけていて

それが経営者の社長だったり

その後独立して社長になったりすると思うんですね。

 

それがナンバー2、ナンバー3ナンバー4とかで

もし再現できるなら

スーパーエースがそれこそ3人4人いると

それだけその会社って簡単に億単位の

利益が出るようなすごい会社になったりする。

 

それは逆にどうしたらいいのか、

そんなもん奇跡じゃんって思うかもしれないのですが

結構それを意図として作り上げて

戦っている会社もあるんです。

 

うちの業界では

よくあるチェーン店のお寿司屋さんなのか

そうじゃなくて1店舗2店舗しかない

一人5万円くらいのミシュランのお店を作るのか

どっちでやって行くのか

という議論ってよくあります

 

本当にこう一日で板前さんを育てて、

どんどん人材を募集していって誰でもいい会社を作るのか

そうじゃなくて、10年包丁を握らせない。

それは結構意図してやればできたりもします。

 

もちろん簡単に独立されたりもするんですが

独立してほしくないのであれば

簡単に独立できないような仕組みを作る。

 

例えば私岡田の場合はそれこそ新卒で入った

船井総研という会社。

 

当時リーマンショックよりもだいぶ前で

景気も良くて、死ぬほど世の中に仕事がありました。

当時の船井総研はいい仕事ばかりきていて、

今思えばその後時代を代表する会社になってくるような仕事ばかり。

 

でも人材難で採用される同期とかが少ない。

だからどんどん若手がやめていって

それこそ仕事量100に対して

新人が50人しかいないのがどんどん辞めていくので10人になっちゃって

1人当たりの負荷が10ぐらいになっていく。

だから常に人の10倍ぐらい仕事量があると。

 

朝から晩まで仕事をして土日も返上して

2倍の集中力でやってたら

なんだかだんだんスピードも上がってきました。

 

たまたま自分にそれをこなせる才能、

それをワクワクできて楽しめる!という才能があったし、

どんなに働いてもどんなに寝てなくても全然へっちゃらで

常に明るくて元気でいられるような体力があった。

 

自分にはその業界が向いてただけだと思うし

必要なすべての条件がたまたま合致して

今の自分が出来上がったんだな、と思うんですけど

 

これは自分が社長になって、

それを自分の会社で社員に強要しようとは

思わないし、多分それを強要したら

裁判して1000万ぐらい取られるような時代だとは思います。

 

でも、そのたまたまを多少作り出すことはできて

今からお前をブラックで、

1日18時間364日死ぬほど働かせて

多少血尿くらいでるけどそれやる覚悟はあるか、と。

 

「やります!僕は世界一すごいコンサルタントになります!」

と即答!みたいなお互いの同意があって、

それでやっていくんだっていう感覚で

やっていくことができるなら、

コンサル業界だけじゃなくて、

飲食なのか何か物を作る業界なのかITなのか、

それを意図して作っていく、意図して育てていく。

 

戦略的ブラック企業を発動して

こいつだ!っていう人材を育てていく。

本当に100人雇って一人できるかどうか

でも一人出来たらそれだけでも勝ちなんだ、と

一人できたらそれだけで2億ぐらいの粗利が出るんだ

だから五人いたら粗利10億。

 

人件費引いても5億ぐらい利益がでるんだ

それぐらい超スーパー天才

一人で何億稼げるような事業やってる場合は

それぐらいのことをやっても価値があるのかなと思います。

 

改めて、どんな人でもできるようなところまで

ビジネスを落とし込む、「凡人採用」か

 

そうじゃなくて誰にもできないレベルの事を

本当に100人から1人選び抜いて

超ブラック企業にして1日18時間364日

働かせて作り上げていく「超エース採用」か

 

どっちかを選んだとき、後者なら

どういう風にやっていくのか

改めて考えていただけると

他にはない、

ちょっと面白い人材戦略になるのでは、と思います。

 

岡田有史