ワンプライスだけで売る!と決めると強い理由

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

皆さん、ご商売されている中で

価格帯というのは何個ぐらいあるでしょうか。

 

ビックヒットしたりスケールするような商売で

ワンプレイスしかない

というビジネスが結構多く存在します。

 

私がワンプライスという概念で

人生で1番感動したのは、

新卒で入った船井総研という会社が

当時ワンプライスで商品を売っていたことです。

 

船井総研というと、日本最大のコンサル会社で

もちろん上場企業や大手も対象としてやっているんですが、

特に中小企業に対してのコンサルティングだと

圧倒的シェアを誇っていて

本当にすごいコンサル会社だな

と当時はもちろん、今でも思っています。

 

そこに新卒入社して

私もバリバリやって、

そこでトップクラスの成績を収めてたんですが、

入社した時に面白いなと思ったのが、

どんなコンサルティングでも基本的には

最初に300万円のコンサルティングのプロジェクトで

受注することでした。

 

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どんな仕事でも、

基本的にはまず300万円で

プロジェクトを受注する。

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例えば、

社長が一人で会社の売上を上げていて、

「営業マン一人状態なので社長が離れて社長の右腕をつくりたい」

とか

 

「社長の3分の1の分身を10人ぐらい作って社内体制を整えたい」

とか

「社内の評価制度を整えたい」

「新しい新規事業を作りたい」

「売上2億の会社を10億にしたい」

「根本から会社を変えたい」

とか

こういう風にしたいっていう経営者の思いや課題を全て

300万円で解決しますよっていう商品なんですね。

 

300万円でとりあえずバンと受注する

みたいなものが多く流行っていて

当時500人くらいの社員たちが売っているものは、

とにかくほとんど全てが300万円だった。

 

全ての社員が、

お客さんが何か困って、というシチュエーションがある時に

「じゃあ300万!」というんですね。

 

とりあえずなんでもいいから

絶対に300万円で解決できる!!

みたいな感覚でいるんです。

 

もちろん断ることもあったりはするんですけど

とりあえずこれできますか?

うちの会社根本から変えてステージ二つくらいあげたいんです

と言われると、

 

「わかりましたできますよ、300万円です」

と振り込んでもらって受注してから考える。

 

それを二、三ヶ月で、キレキレな若手の男たちが

3人から5人がかりで毎晩徹夜で議論をして

二、三ヶ月かけて仕上げていくんですね。

 

もしかしたら300万て、高いと思われる方も

いるかもしれないんですけど

それを受注して提供している側の我々からすると

めちゃくちゃ安いなと自分は思ってまして

今同じ仕事を300万で受けられるかというと

自分の時給単価だと300万では受けられない。

 

というのも、

そのプロジェクトはひとりが常に10本とかを

回しているからこそその単価でできるし、

 

船井総研の労働分配率が高くても20%とかなので

新入社員が一日20時間労働の

360日働いてやってるからその金額でできる。

 

300万円だったら中小企業のオーナー社長だったら、

1〜2秒くらいで即決してやりますと言える。

 

逆に1〜2秒で即決してやりますと言えない人とは

一緒に仕事しない、と決めてやってました。

 

オプションをつけたり、

もちろん1000万円の商品にしたりする

とかもあるんですけど、

基本的には、ワンプライス。

 

「300万円の商品を一人10本売ってこい」と

「年間でどんだけ少なくても3000万円稼いでこい」

と、そんな会社だったんですね。

 

それがすごく面白くて、全員がやる気になって

そのためにセミナー営業をするわけです。

 

裏から見たら、

300万円のプロジェクトの説明会なんですけど

 

セミナーを聞いて、すごい感動しました!と

言ってくれたお客様に

 

「じゃあよかったらやりましょか、300万円でっせ」

みたいな話なんです。

 

全社員がそんな300万円のプロジェクトを

ずーっと毎日3本5本10本回してやってるんで

300万円のプロジェクトを売ることを

疑いもせずに何も考えずにそれしか売らない。

 

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何が言いたいかというと、ワンプライスなので

何も考えなくて良い。

 

本当に考えるべきは、受注したコンサルティングのお客様が

どうやったらステージが上がるのか

どうやったら問題解決するのか、

圧倒的にすごい会社にしてあげるには

どんな提案をしていけば良いのか。

 

そこだけを考える。

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そういう意味で言うと

本当にワンプライスの強さってあるなあと思います。

 

過去の銀座経営者倶楽部の講師の

トイカツ道場の、戸井田さんもいろんな価格でやっていたけど

全店舗月々8,800円にした瞬間に、

一気にブレイクした。

 

このメルマガでよく登場する

ケンズカフェ東京の氏家さんも

元々はいろんな商品を売っていたんですが、

全部やめて

ガトーショコラだけ売ることにして、

4回値上げして3,000円のワンプライスにしたら

一気にスケールしてブレイクした。

 

それによってお客さんも口コミしやすいし

ブランディングもしやすいし

一個しか売ってないから粗利が90%とかになっていく。

 

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ワンプライスの強さって本当にシンプルになるのに

営業効率が2倍どころか3倍、4倍になっている感覚なんですね。

ワンプライスは、色んな意味合い、色んな深さがある。

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ワンプライスだからこそ自信持ってるからこそ

誰にどんな交渉されようとも、

「それ以外やってない」と0.01秒で答えれる。

 

もちろん最初にビジネスを始めたての頃は

ワンプライスにする自信もないし

色々手探りでやっていくんだと思います。

 

船井総研だって

まだ上場したばかりぐらいの時は

そんなにワンプライスは徹底はされてなくて

でもそれが、

 

ある程度社員も増えてきて

みんなが稼がなきゃいけないってなると

ワンプライスのものをただただ売るようにしていかなきゃいけない。

そう言う風になった時に、

ワンプライスっていうのは本当の強さが出てくるかなと思います。

 

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1個2個だと、300万円の価値なんだけど

10個20個やってくると経験値が増えてくるので

500万、1000万くらいの価値で提供することができる。

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圧倒的に安くリーズナブルに。

そしてクリエイティブにスムーズに

洗練させて提供することができる。

 

なかなかワンプライスって難しいです。

自信を持った商品を一個だけを売るって

自分の人生とか会社、志全てを

そのワンプライスに込めるわけなので。

なかなか難しいですけど、そのくらい落とし込むことができたら

ビジネスはスケールするなぁと思います。

 

ぜひみなさんもワンプライスのビジネス、

この10年はこのワンシングの商品と心中する

みたいなことに

チャレンジしてみてもらえたら

面白いんじゃないかなと思います。

 

岡田有史