3位でも2位でもなく、ただ1位を目指せ

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

本日は以前銀座経営者クラブで講演してくださった

ドクターストレッチ社長の、黒川さんのお話です。

 

ドクターストレッチは

「若々しく健康に年をとる習慣づくり」

をテーマに全国150店舗を経営し、

一般の方から多くのスポーツ選手にも通う

健康業界の企業の中でも有名な企業の一つです。

 

黒川社長はなぜストレッチにこだわり、

ドクターストレッチを経営しているのでしょうか?

 

黒川さんには3つの大きなピンチを乗り越えて来た経験があります。

22歳の時に経営を始めた黒川さんは当時事業がうまくいかず、

25歳の時に7,000万の借金を追うことになります。

若かった黒川さんは破産というものを知らず、

返済することしか頭にありませんでしたが、

3年半で返済をしたそうです。

 

それを知った銀行の融資の人が黒川さんの所へやって来て

「7,000万の借金を3年半で返せたなら、

2,000万貸したら面白いことになるだろう」と、

2,000万を貸してくれたそうです。

 

その資金でリラクゼーションサロンを始めました。

 

そして34歳、サロンが11店舗になっていた頃に、

信用していたマネージャーにスタッフの2/3の560人と

お金を持ち逃げされてしまいました。

 

前日までニコニコしながら夢を語っていたような女性だったそうです。

 

黒川さんは自分を責め、

鬱になるほど反省し、

自分が悪かったんだろうなと、

その子と戦うことはしませんでした。

その頃家庭もうまくいっておらず、

本当に心身疲弊していた黒川さんに役員の一人が、

 

「黒川さん、せっかくだからたまには休んだら?」

と言ってくれたそうです。

 

それをきっかけに黒川さんは本を買い

相模湖のほとりに車を止め、

本を読み続ける生活を始めました。

 

期間はなんと1年間。

 

ずっと読み続けていたそうです。

 

その時に、チェーン展開の歴史のことが書いてある

一冊の本と出会いました。

 

そしてどのチェーン店も、

業界1位が2位の倍の利益を取る。

 

2位が3位の利益の倍を取る。

 

といった内容があり、

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「3位以下の自分の経営は、誰も幸せになれない」

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と感じました。

 

1位を取ることが、社員もお客さんも幸せになれることだ!

と思ったそうです。

 

一年後、ちょっとした用がありふらっと会社に戻ると、

社員たちが死に物狂いで仕事を頑張っていました。

 

その時に黒川さんは

「自分は、この子たちに自分がされたことと

同じことをしていたのでは?」

と感じたそうで、そこから仕事に復帰しました。

 

そして自分の考えを社員たちにしっかり伝えるために

研修強化の社内改善をしたり、

 

「何が健康業界で幸せになれるのか?1番になれるのか?」

ということを1、2年かけてずっと考えていました。

 

ある時、黒川さんの息子さんがサッカーの

東京選抜メンバーに選ばれました。

 

しかし膝が曲がらなくなる病気にかかってしまい、

どんな病院に行ってもサッカーを

やめなければいけないと言われてしまいました。

 

息子さんのためにいろいろ悩み、

考え抜いて辿り着いたのが、

知り合いのアメリカのトレーナーさんに会うことでした。

 

その方に施術をお願いすると、

ストレッチを1時間やらされたそうです。

 

施術が終わった後、

それまでびっこひいていた息子さんが

走れるようになりました。

 

黒川さんはこの時

「健康業界で幸せになれる、

1番になれるものはこれだ」と気づきました。

 

そして、当時黒字倒産寸前と

2億円の詐欺に遭うという3つ目のピンチの最中の中、

黒川さんはドクターストレッチを当て、業績を伸ばしました。

 

黒川さんは世界中のフィットネスを

片っ端から受けに行っているそうで、

アメリカからインドの瞑想まで、

様々なものを体験してきました。

 

そこで気づいた経営することで大切にしているポイントは、

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「お客さんがいかに頑張らないビジネスを作るか」

「いかにすぐ効果が体感できるモデルにするか」

「歴史的なものであるか」

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だそうで、

ドクターストレッチはこの要素を全て取り込んでいます。

 

黒川さんは自身の経験から様々なことを考え、

自問自答し、

 

どうやったらブルーオーシャンで一人勝ちできるのか

と考え抜いて、

 

ストレッチでこのマーケットと戦いたい

 

と、ドクターストレッチを作ったのです。

 

世の中の多くの経営者の中には、

考えることを放棄しているような方もいます。

 

是非、黒川さんのように

「自分の経営している業界で何が幸せになれるのか?1番になれるのか?」

ということを、

湖のほとりでもいいし、

山でも海でも家でも職場でもいいので、

毎日だったり、

1、2年かけてずっと考えてみたりしたら、

面白い発見があるのではないでしょうか。

 

岡田有史