なんのために商売をしているのか思い出す
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
今年10月の銀座経営者倶楽部講演会にて
株式会社喜代村、すしざんまい創業者の木村清さんにご講演頂きました。
木村さんのお話を聞いて本当に面白いな、
パワーで溢れる方だなと思ったので
先週に引き続き皆さんにもシェアしたいと思います。
講演会中、木村さんが
「なんのために商売をしているのか思い出せ」
と、仰っていたことがとても印象的でした。
木村さんは20年ほど前に銀行に裏切られたことがあったそうです。
木村さんが海外に行っている時に
奥様から電話が来て
「銀行が家に来て手形の書き換えでハンコを押してほしいと言っている」と。
手形の書き換えだったら問題ないとおもい
「いいよ」
と伝えたそうです。
ですが実はその時の書類に
「一括返済」
という文言がほんの小さな文字で入っていたそうで
後に一気に数千万円の返済を求められた、と。
長い付き合いがあった銀行の仕打ちに怒りが湧き
「なんでハンコを押したんだ」と
奥様を責めてしまったそうです。
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その時に泣いてしまった奥様を見て
長年苦楽を共にしてきたパートナーを泣かせるために
この仕事をしている訳じゃない、
と決意をされたそうです。
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幾つもやっていた会社を整理し
最終的に残った300万円で奥様と子供のためにすしざんまいを作った、
と仰っていました。
すしざんまいをオープンしてからあるとき
職人たちがぞろぞろと辞めていったことがあったそうです。
木村さんは引き留めず
「一人でもやってやる」と
皿洗いからホール係からすべてをやり
友人に「手伝いにきてくれないか」と頭を下げ
新しい人が集まるまでの1か月間、24時間営業を守り抜いた、と。
職人が一気に辞めてしまうなんてピンチすぎる事態なのですが
「自分がなんのために商売をしているのか」
という気持ちで乗り越えたんだと仰っていました。
普通だと
社員が一気に辞めるなんていわれると「ちょっと待ってくれ」と
引き留めたくなるところですが
木村さんからは
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一人になってもどんな状況になってもやり続ける
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という強い信念を感じました。
我々が真似をするのは間違えているのかもしれないけれど
辞めていく社員を引き留めなくてもいいくらい
信念を強く持って
会社を儲けさせることにコミットすることが大事だと感じました。
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”なぜ自分がこのビジネスをやっているのか”
”誰のためにやっているのか”
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今一度皆さんも改めて考えて思い出してみる1週間にすると
面白いのではないかなと思います。
岡田有史