完璧を目指すよりまず終わらせろ

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

 

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

今月末の弊社銀座経営者倶楽部講演会で

株式会社喜代村のすしざんまい創業者、

木村清さんにご講演をいただきます。

 

先週に引き続き、

木村さんの“すしざんまい成功の秘訣”を

皆さんにシェアできればと思います。

 

すしざんまいがこれほど店舗展開できた理由は何か。

前回のメルマガで 大成功した最大の要因は、

「仕入れ力」

とお伝えしましたが、

それだけではなく、

「採用教育力」もあると思うのです。

 

「採用教育力」と一言で言っていますが

採用する能力と、

その人材をある程度まで一人前にする能力のことで

経営者の中には

「僕は教育が得意じゃない」

という方がたくさんいると思いますが、

木村さんも採用が得意です!

というタイプでもないかもしれません。

 

では、何が違うかというと、

 

「この人を一人前に育てよう」

という覚悟で

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100点になるまで現場に出さないのではなく、

70点くらいで現場に出している

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ということかもしれません。

(実際にすしざんまいの職人の腕前が70点だ

という意味ではなくて、

高級寿司店で修行する職人が店頭に立つまで10年かかるとして

それに比べて、すしざんまいの職人が3ヶ月だとしたら

それを一旦70点と例えてみただけで

当然ですが、

決して、すしざんまいを否定してるわけでもなんでもないので

すしざんまいファンの方がいたら、すみません!

むしろ私は、すしざんまい大好きです笑)

 

そしてそれができるのは、

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”日本一鮮度の良いマグロを使っている”

という自信があるからで

鮮度さえ良ければ、

70点の技術力でも 魚をさばいて出すことさえ出来れば、

十分美味しいお寿司が提供できるのです。

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教育で10年とか修行して100点にしてから出すよりも、

 

現場で、お客様の前で握りながら

走りながら100点に近づけていく。

 

どこの業界でも天下を取っている人は本当にこれを仰っていて

以前、弊社銀座経営者倶楽部講演会でお話しいただいた

竹ノ内さんの 「りらくる」というマッサージ店を

一気に600店舗にした秘訣も

やはり「採用教育力」だとおっしゃっていました。

 

「人間であれば誰でも採用して、

本来ならマッサージの研修には3か月から半年かかるところを、

3週間で仕上げる

なんなら最速1週間で仕上げて現場に出す」と。

 

研修1週間の新人がマッサージをしても気持ち良いようなマニュアルを作り、

すぐに現場に出して実践させながら現場を回す力を付ける。

お寿司の鮮度と同じで

マニュアルや押さえているポイントが良かったり

提供するサービスに自信があるからこそ出来ることで

どの業界にも、このように共通して

ちょっとした秘密みたいなものがあるはずです。

 

私は、一人6万、7万の高級寿司も食べますし、

すしざんまいも食べるので本当によくわかるし、

皆さんの中にもすしざんまいに行く人がいればわかると思いますが、

すしざんまいは特に安いわけではなく、

しっかり大トロや中トロ、

ウニを食べたら 一人単価1万円くらいにはなるんですね。

そう考えると、

すしざんまいはこの価格帯で

がっつりチェーン展開、

横展開できたことが 本当にすごくて

そのためには 「採用教育力」が本当に重要なのです。

お寿司の学校や職人を目指す学校もありますが、

とにかく現場に立たせて回していく力を育てたのが

すしざんまいの「採用教育力」の素晴らしさで

 

一人5万円の高級寿司屋さんがチェーン展開出来ないのは

お客様が大将についていたり、

大将が握るから5万円とれるのであって、

そこで修行して独立する弟子制度はあるかもしれませんが、

横展開して100人雇って広げていくことは難しいのです。

 

すしざんまいは、

「仕入れ」を極めて

どんどん横展開して採用して教育している、

まだ100%の技術力では無くても、

70%に到達していたら現場に出す。

それが最大の強みなのではと思います。

本当に、採用教育力×仕入れ。

ぜひ、皆さんも今まで考えていた

「100点満点」で現場に出すのではなく、

70点くらいに仕上げて現場に出す教育、

そしてその為に 仕入れの部分では業界で圧倒的一位になっている。

そういう

環境を整えておく ということを

今一度改めて考えてみると

なにかビジネスが大きくスケールする

きっかけになるのでは無いかなと思います。

   

岡田有史