2つの会社をやる

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

先日、弊社銀座経営者倶楽部講演会で

次回ご講演いただく小出さんとお打ち合わせさせて頂き

面白いことを色々感じたので、

みなさんにシェアさせて頂きます。

 

「両利きの経営」という本が、

数年前にベストセラーになって

経営者界隈では結構読まれている方が多いかと思います。

(AmazonのURLを載せておきます。https://amzn.asia/d/fNMjKg1 

   

両利きの経営というのは、

自分の会社の中、もしくは経営者として

2つ事業をやりましょうという話で、

 

例えば富士フィルムがフィルムだけではなく

フィルムの技術を衣料品にも応用していって、

カメラのフィルムだけではない両輪を持った経営をし

イノベーションを起こして事業を飛躍させていった、

という事例があったりします。

 

大手がそういうふうに飛躍していくことは

簡単ではないと思いますが

中小だったらできるはずで

よく、二つ事業をやろう、異なる二つの分野でやろう

ということが、

この「両利きの経営」の本から

ちょっとしたトレンドというか、

経営者界隈ではブームになっています。

 

そして今回は銀座経営者俱楽部で小出さんにお話頂くことになったのですが

小出さんは、整骨院で売り上げ5億の会社を経営していて

名古屋エリアだと1位、2位を争う規模の経営をされています。

   

整骨院は常に10人くらいいるような大型店だと

1人の経営者がお店を回しているような形や

逆に3人ぐらいで回すような小型店を

数店舗やってる経営者の方が多いのかな

と思うのですが

小出さんが経営されている14店舗くらいの整骨院は

常時7人とか10人いるような大型の整骨院で

結構パンチが効いていて面白いなと思います。

 

その業界だとほとんど聞いたこともないですし、

大型の整骨院だったら本当にトップだと思います。

 

それをうまく成立させていて、

売り上げも5億、

利益も本当3000万、5000万簡単に出してくるような運営をしていて

本当にすごいなと思います。

 

そして小出さんはそれだけではなく、

自動車の販売会社も数億円単位でやっていらっしゃいます。

 

整骨院、自動車販売、両方からしっかり収入を得て

しっかり回して経営ができている。

 

整骨院と自動車販売ってBtoCという観点では同じかもしれないのですが

完全に真逆の全然違う業種で

 

自動車販売のBtoCのCは経営層だったり、

富裕層だったり、

整骨院とはちょっと層が違う。

 

ですが、そういう層が違う人から

いろいろ悩みを聞き出して整骨院へ流したり、

逆も然りみたいなこともやっているそうです。

 

完全に経営とか商売で使う脳、ノウハウ、考え方も全然違うし、

扱う規模も整骨院だったら何百円~何千円ぐらいで

自動車だと何百万円、のように全然違う。

 

1日の流れとか雰囲気とか空気とか働いてる人の性質とかも

全然違うような業界を二つ回して成功していて

うまくいってる小出さんの話が面白くて、

すごくインスピレーションを受けました。

 

そういうふうに何個もビジネスや事業をされている方も多いと思います。

私自身も事業を5個も6個もやっているので

すごくそのメリットデメリットがわかります

 

と、言いながらもこのメルマガや私のセミナーでよく

ワンシング経営は本当に素晴らしいという話をしています。

 

過去の銀座経営者クラブの講師のケンズカフェの氏家さんも、

ガトーショコラが有名だったイタリアンレストランを喫茶店にして

喫茶店も止めて、ガトーショコラ専門店にして、

ガトーショコラを売っていた通販もやめて、

650円で売ってたガトーショコラを4回値上げして3000円にして…

そうするとガトーショコラが4ヶ月待ちになって

お客様は待ってようやく買うので、沢山買ってくれる。

3000円のものが20個売れるので、一人単価が5万円とかになり

今までだったら考えられない、全然違うものになった、と。

 

ビジネスでやっていることをどんどん削ぎ落していったことが

成功の秘訣だしすごく面白いことだと思います。

削って削って削って、一つをあぶりだしていく。

それこそがワンシング経営の極意だと思います。

 

このようなワンシングの極意、

”両輪を持った二軸の経営”とは真逆の話を

よくセミナーやメルマガでもお伝えしているのですが

人によって向き不向きがあると思うのです。

   

両利きの経営のメリットでいうと、

何個かやっているので不安がちょっと減ったり

景気連動しやすいものとしにくいもの二つが出来たり

リスクヘッジが出来る

というのがあると思います。

 

逆にデメリットでいうと

シンプルではなくなってしまう、

大成功しにくい

怪しく見える

というのがあるかなと思います。

 

小出社長も、整骨院3、自動車販売7

みたいな感覚でやってるつもりだけど

年によって真逆になったり、5:5になることもある、

と仰っていました。

どちらかに問題が起きたらそっちに引っ張られたりもする

というのもあるなとおもいます。

 

もちろん、ワンシング経営にもメリットデメリットがあるとおもいます。

 

私自身も幾つか事業をやっていると言いましたが

人生で、その時その瞬間は一個しかやっていなくて

何かを立ち上げるときはその一つに全集中しています。

   

100のエネルギーを注いで、

頭の中は24時間その立ち上げていることだけで

あろ程度誰かにパスできて回るようになって行けば

また次に全集中できるものを探す、みたいな感じなので

やっていることはワンシングだったりするのですが

 

今ここでお伝えしたいのは、

==========================

どっちが偉い、どっちが正しいというのは無く、両方良くて

ワンシング経営という観点もあるし、二軸の経営という観点もある。

==========================

   

どっちが自分は向いているのか

どっちが自分はやりやすいのか

どっちのほうが不安がないのか

それを今回の小出社長の講演を通して

ヒントを見つけられれば良いかなと思います。

 

今回はzoomでの講演なので遠方の方も耳だけ参加しかできない方も

ご参加頂けると思います。

 

自分は両利きの経営のタイプなのか

ワンシング経営のタイプなのか考えながら

自分のビジネスに落とし込んで考える

良いきっかけにして頂ければな、と思います。

   

岡田有史