ブルーオーシャンの見つけ方

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

先月、弊社銀座経営者倶楽部で

株式会社ゼロベータの日詰さんに講演をしていただきました。

 

その中でとても面白いなと思ったことがあったので

皆さんにシェアさせて頂きます。

 

日詰さんはナイトワークをやっている女性の

昼間の仕事への転職支援をやられています。

もともとはユニクロで店長をやっていて

その後ITの会社で働き、今に至ります。

 

元々日詰さんはキャバクラで働きたい人向けに

ナイトワークのビズリーチのようなサイトを作って

ビジネスをやられていたのですが

2年やってもなかなか思ったように行かず

知り合いのキャバ嬢3人とお茶をする機会があったので

最近はどんなものが流行っているのか、

どんなことに悩んでいるのかを聞いてみたそうです。

すると3人共、口を揃えて「昼職を探している」と言ったそうです。

 

そんなの自分で求人を探して仕事の面接を受けたらいいのに

と思っていたのですが

まず、履歴書の書き方がわからない

キャバ嬢、と書いていいのかわからない、と。

 

そんな相談が多く

何人かに昼職を紹介したら女の子にも経営者にも喜ばれる。

これ、いい!と思い

今のお仕事を7年前に始められたそうです。

 

調べてみると、当時そんな仕事は世の中に一つも無く

「見つけてしまった」と思ったそうです。

 

「ブルーオーシャン」を発見した瞬間でした。

 

その何年か後に一社競合が出てき、

そこと日詰さんの会社の2社がほぼ独占状態でしたが

コロナ中に15社出てきたそうです。

15社も出てくると採算がまったく合わなくなる、と。

 

夜の仕事をしている人は全国に50万人程いるそうなのですが

そのうちの10%、5万人が毎年卒業していく。

そしてそのうちの10%、5,000人が昼職に流れていく。

 

5,000人全員が紹介会社を使うわけでは無いので

そのまた30%と考えると

1500人を15社で取り合うことになります。

 

1社100人と考えると一人紹介で60万円なので1社6,000万円の売上。

このくらいになる計算になります。

 

ですがトップ1,2の企業は1億以上にはなるので

ほかの会社はほとんどマーケットが無く

最初はブルーオーシャンだと思ったのだけど

競合が増えてきたらレッドオーシャンだった、と。

 

日詰さんは今まで、

昼職を探している女の子を仕入れるのに6,000円かかっていて

そのうち5割の子の昼職を決めて60万円をゲットしていました。

12,000円くらいで60万円儲かっていたのが

最後は一人の仕入れコストが20,000円くらいになって

そのうちの6%しか決まらない。

20,000円で6%しか決まらなかったら、

仕入れに2,30万円かかってしまって成り立ちません。

 

なので今は新しくやり方を変えてアナログに振り切った、と。

夜の女の子が働くお店を銀座に作り

そこに採用をしたい経営者に来てもらって

1時間おきに、お酒を飲みながら面談をしていく

というお店を作ったそうです。

 

女の子に時給を2,500円払っているので

お店としての利益はとんとんらしいのですが

仕事が決まったら紹介料が60万円入ってくる。

 

5万円のサブスクもありそれに入っていると

経営者の方は優先的に良い女の子を紹介してもらえる。

このお店の面白いところは、女の子を恋愛として口説いたら

即出禁になってしまう、という所です。

 

本当に優秀な女の子はたった1日で決まり

そんな子に共通しているのはコミュニケーション能力だ、と。

それをくるくる回転させてビジネスを回していく。

 

日詰さんはコロナで競合が15社増えた時に

「せっかくブルーオーシャンをみつけたのにもうダメだ」

と思ったそうです。

大きな壁が立ちはだかったと思ったのですが

それを壁ではなく、なんかしらの階段だと思い、

それを上がった先にまた別のやり方を見つけた。

 

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世の中に無いマーケットを発見して作り出した。

その見つけ方というのは、

「なんか上手くいかないな」

と思う所の横に必ずある。

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みなさんの「ちょっと上手くいかないな」

と思うことの横にきっとブルーオーシャンがある

と信じて諦めずに探してみて下さい。

 

岡田有史