毎日0.1%だけよくする
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
以前、フィットネス業界第三位、東証一部上場企業
ルネサンスという会社の創業者、
斎藤会長に来ていただき
銀座経営者倶楽部でご講演していただきました。
話を聞いていて面白いなと思ったこととして、
”一番大切なことは現場を見ること”
だと仰っていました。
東証一部のオーナーでチヤホヤされ
経団連でトヨタの社長と旅行行ったりして
毎日楽しいんだと思っていたんだけど、
「違う、自分はそうじゃない」とある時思ったそうです。
自分は東証一部になってもそれでも毎日
ルネサンスに来ているお客さんたちを
自分が干からびるくらいサウナに入って見ていたと。
この人たちがどうやったらもっと満足し、ルネサンスに通い詰めるか。
今でも充分なんだけど
もっともっと来るにはどうすればいいのか。
サウナで目の前のお客さん達の会話を
ずっとずっと聞いていたらしいです。
おばあちゃん達同士とか、おじいちゃん達同士が
一体何を喋っているのか
なんでここに来ているのか
もっと来るにはどうすればいいのか
もっとファンになってもらうにはどうしたらいいのだろうか、、、
ということ、
毎日0.1%ずつ何か改善できないか
ということを考えていたそうです。
その結果、
ルネサンスは年配の方が毎日通っていたらしいのですが、
年配の人たちのコミュニティ、サークルの様な
場所にしたらいいんだ、ということに気づいたらしいんです。
なので、お客さんが求めていたことは健康ではなく
(もちろん健康がきっかけだと思いますが)
そうではなくて、
”心を満たす友人”
”その友人たちとの時間”
を求めていたんですね。
仲間や時間だったと。
なので、老人の学校を作ったということです。
老人ホームではなくてジムで、しかも毎日来て。
みなさん週6くらい来るらしいんです。
インサイト:消費者自身も気付いていない無意識の心理
という言葉がありますが、
ここでのインサイトというのは
ジムを提供することでなく
”コミュニティを提供することだ”
ということに気づいて、そこから揺るがないレベルに
なっていったとお話されていました。
それを、サウナのところでおじいちゃん達の会話を
聞きながら気付いた、ということです。
上場企業になってからも、
毎日「もっと何かないかな、何かないかな、、、」と探すこと
その何かを探していて、カチッとハマる瞬間ってあるじゃないですか。
自分のビジネスがカチッとハマったら
多分もう何にもしなくていいと思うんです。
カチッとハマることと見つけることが
経営の一つの極意なんです。
なので、カチッとハマる瞬間を探して、
斎藤会長はサウナでずっとお客さんの話を聞いていたんですね。
みなさんもぜひ、毎日1%でも0.1%でも
何か良くできるものはないか、
という視点でビジネスについて考えてみてください。
岡田有史