リアル下町ロケット経営の極意

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

今月弊社銀座経営者倶楽部にて

HILLTOP株式会社の山本昌作さんに

ご講演頂きます。

山本さんとお打ち合わせをさせて頂き

すごく面白いお話をお聞きしたので

皆さんにシェアしたいと思います。

 

山本さんは鉄工所の経営者なのですが

お父さんから引き継いだ小さな町工場をどんどん大きくして

今やNASAやディズニーから注文が殺到するような

世界的な町工場にされた方です。

 

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そんな鉄工所にした超秘訣が

”全てを全自動にした”ということです。

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山本さん曰く

おいしいご飯を炊くには

「初めチョロチョロ中パッパ赤子が泣いても蓋取るな」

と言われているように

窯で炊くと人によって、その日の気温によって

お米が硬くなったり柔らかくなったりする、と。

 

だけど炊飯器をつかってご飯を炊くと

誰にでも、いつでも、同じようにお米が炊ける。

 

そのプログラムがとても大事で

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「おいしいご飯をどう炊くか」ということと同じように

鉄を曲げたり、切ったり、磨いたり

人間が手作業で行っていた作業を全自動化する

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ということを

山本さんは鉄工所で初めて成功させました。

 

人間が鉄工所で働くのをすべて禁止にして

機械だけにやらせる。

そして人間はプログラムを作ることに徹したそうです。

 

例えば、鉄を切って焼いて、

そして曲げてねじを組み込む

のような

ものすごく難しい工程があったとしたら

今までは人間が一つ一つ手作業でやっていたのですが

プログラムを既に組んでいるので

全て機械がやってくれる、と。

 

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もう一度まったく同じものを作りたい、

となっても

ピッ、とボタンを押すだけで同じものが作れる。

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夜に炊飯器でお米を炊いたら

朝にはおいしいご飯が炊けているのと同じように

夜も工場は動き続けているのです。

 

年末年始、お盆、ゴールデンウィーク

社員旅行でハワイに行っている間も

ずっと工場は動き続けていて働いている。

 

例えば、それがTOYOTAとかだと

出来ているのは当たり前なのかもしれないのですが

TOYOTAの下請けの工場などで

部分的に自動化している所はあっても

全自動で出来ている会社は一つもないのだそうです。

 

いかにそれが難しいのか、

少し町の工場を想像していただくとわかると思うのですが

職人の方がそんなことできるわけがないですよね。

 

みんなにそんなのは無理だ、と反対されたり

全自動を導入してからも

朝工場に行ったら機械が壊れていて修理に400万円かかったり。

 

大失敗ばかりだったけれど

それでも諦めずにやり続けた結果、大成功されました。

 

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全自動に成功した結果

「自分だからできる」といった職人は必要なくなり

プログラムだからこそできることが増え

過去に作った難しいものも何度でも作れる。

 

その再現性、かつ職人に依存しない。

職人にしかできないことをプログラムに作らせることに成功した

 

究極の形だと思います。

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だからそNASAやディズニーなどか

こんな難しいのはさすがに無理だよね?

という注文があったとしても

全部やるのはプログラムと機械だから

できてしまうという奇跡の物語です。

 

当時、未来の話のようなことを

周りに反対されながらも実現させ

大成功にさせた結果、

利益率が何十%も出るような町工場に成長させ

誰も油まみれにならず、プログラムを打っている。

 

そんな小さな町工場の革命的なお話を

是非みなさん聞きにいらしてください。

 

岡田有史