下の2割を雇わない

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

私の友人の

ある業界の業界No1社長Mさんが

会社を急成長させた秘訣がちょっと面白くって

シェアさせていただきます。

 

その会社は従業員が1000人以上いて、

利益が50億以上出るような会社を経営されています。

 

そのMさんに

「そんなに利益が出たり大成功を収めた1番の秘訣

はなんですか」

と聞いたところ

 

=======================

”100人いたら下の20人はどんなに

サポートしても稼げない。

とても優秀な100人を集めているのだけど

実際やってみたら80対20の法則じゃないですけど、

下の20人は稼げない

というルールがある”と。

=======================

 

なので半年経つまで、

下の20人を正社員で雇わなかったらしいんです。

 

そして、半年後に

「君はウチでいても稼げないし、うちの会社にも利益が出ない。

残ってもらっても良いのだけれど正社員では雇えない。

他の会社で働いたほうがいいんじゃないか。」

と、肩を叩いて、下の20人をリリースしていった、と。

 

100人いたら下の20人くらい居ても良いんじゃないかなと思うかもしれないのですが、

1000人レベルで社員がいると、

下の200人が

上の稼いでる人の利益を食ってしまう。

 

なので、半年後に本当に稼げる人たちだけを

社員にすることによって

 

以前は利益が5億くらい出ていたのが

50億出るようになった、と。

 

利益5億出ている会社ってたくさんあると思うのですが

それが、50億になる。

50億の利益って簡単に出ないですよね。。

 

そういう意味で言うと、そこにしっかりとこだわりを持って

しかも法律上も大丈夫なようにして、

本人にも納得してもらった上でやってきたんだ、と。

 

それを世の中ではブラック企業というのかもしれないですが

お互いが納得していて、法律も守っていて

Mさんは、“当時”と言う風におっしゃっていましたが

うまくやれる方法を見い出せれば、

利益が今の10倍になる可能性があります。

 

もちろん、首を切られた側の方が今この話を聞くと

感情的になるかもしれないのですが

それが感情的にならないような良いやり方で

お互いが合意の上で出来ていたとしたら

そう言うやり方もアリかな、と思います。

 

Mさんの話を聞いて、へぇ、凄いな

と思うのかもしれないですが

(もしかしたらひどいなあと思う方もいるかもですが)

 

これをどうやって自社に取り入れるのか。

皆さん、法律上出来ないと思われるかもしれないのですが

ほとんどはおそらく感情的に、倫理的に

出来ないのだと思います。

 

10人雇ったらやっぱり2人くらい、

たまたまその会社に向いていない子がいたりすると思うんです。

その時に、その2人には会社から一旦離れてもらう。

 

感覚は昭和的に言うとクビ通告、

今で言うと契約をしないみたいな感じかもしれないのですが

それをいかに事前に伝えておくことが出来るか。

 

営業会社だったら、それこそ100人、500人、1000人と

真剣にスケールしていこうと思うのなら

情とかもあると思うのですが

お互い納得して腑に落とした上でそれが出来るのか。

 

半年働いても結果が出ない人には

他の業界に行ってもらうほうが才能が輝くかもしれないし

それはその人にとっても良いことだろうし。

 

その時は「俺、営業向いてる」と思って入社したのだと思うのですが

やっぱり向いてなかった、てことは絶対あるんです。

 

=======================

超スーパー営業マンをヘッドハンティングしても

うちの会社には向いてなかった、

 

逆に何してもダメな人が他の会社では凄く輝く

みたいな相性ってあると思います。

 

それをどういう風にトップ2割を掴んだまま

下の2割をリリースする、

”下の2割を雇わない”ってとても難しいことなのですが

お互いが納得するようにどういう風に伝えるのか。

=======================

 

結構仕事って才能だと思うんですよね。

最初から稼げる人は稼げるし

どんなに教育しても稼げない人もいる。

 

私も経営コンサルティングをコンサル会社で

学んだかと言われると

こんなこと言ってしまうと元も子もないのですが

新卒で入社した最初の4月から出来ていたし

それが偉いとか優秀とかではなくて、

たまたまその業界にむいていた

相性があっていただけなんです。

 

たまたまその会社が、こいつ才能あるわ

と選んでくれただけで

そのたまたまが外れることだってもちろんある。

その時にちゃんとリリースできるか。

そういう契約書とか言い回しとか、

事前に散々話し合っておけるのか。

 

それをしないということを選ぶこともできるし

うちは稼いでる人にはきちんと還元して

利益優先で最高の会社を作るんだ、とかであれば

この選択肢はすごくアリなのかなと思います。

 

経営者の方のほとんどの悩みは、人のこと

だったりすると思います。

改めて、その方法とか、やり方とかについて

契約書ベース、仕組みベースで

考えていただけたらなと思います。

 

岡田有史