隙だらけの会社を作れ

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

私は大学を出て、

新卒で船井総研という

コンサル会社に入社しました。

 

その創業者の船井幸雄さんが

おっしゃっていた話で、

入社直後くらいに聞いた話ですが、

これは面白いな、すごく面白いな

と思ったことがあるのでシェアします。

 

「人生においてすごく大事で、

 人生や経営の極意

 といったものが分かった」

 

と船井幸雄さんは

よくおっしゃっていました。

 

それが

・オープンハートであれ

・素直であれ

などいろいろあります。

 

その中で、

「開けっ広げであれ」

という話があり、

 

船井さんは、

どんどんオープンハートで

開けっ広げになれ

という話をしていたのです。

 

その時は「へぇ〜」

と思っていました。

 

オープンハートで

自己開示ができる。

 

それはバカになれ

ということかもしれません。

ただただバカではなくて、

まずはそういうふうになる。

 

ですから、

私は自己開示ができて

オープンハートだったら

さまざまな人が寄ってきて、

魅力的な人になれる

といった意味くらいかなと

思っていたのです。

 

でも、そういうわけでは

ないかもしれないですが、

私は、船井総研自体を

こう思っていたのです。

 

開けっ広げになって

とても隙だらけな会社だなと。

 

当時船井総研は、すごく儲かっていました。

社員1人が3000万、5000万の粗利を稼ぎますが、

お給料は600万、1000万しかもらえないので、

社員1人あたりに対して、2000万ほどの利益が出るのです。

 

会社1つで2~30億くらいの利益が出ます。

 

すごく利益が出ているのですが、

30個くらいある子会社のうち

28個が赤字で、それを本社、

つまり親会社で補填しています。

 

そして、上場しているから、

株を持っている人からは、

この会社は何百億の現金を

持っているからお買い得だと散々狙われ、

大手外資系証券会社に買収されかかったりします。

 

また、当時の船井総研は、

バンバン独立され、

独立した社員が全員競合にどんどんなっていき、

バンバン真似されます。

 

こう、なんだかすごく隙だらけなのです。

 

経営支援の神様が経営していると

思えないような隙だらけの会社です。

 

その船井幸雄さんのおっしゃる

開けっ広げ、隙だらけ。

 

隙だらけにしろと

言葉で言っているわけではないのですが、

私は、「隙だらけと感じにしろ」

「あまり守りすぎるな」

とわざとやってるのかな、みたいに感じました。

 

それは良くないことだと

今の令和の経営、

現代の経営者の多くは

けっこう思っているかもしれません。

 

社員に独立されたくない、

競合に真似されたくない。

競合少なく参入障壁高く

しっかり守りを完璧にして

しっかりと完全な会社を作って

良いビジネスモデルで回す

 

それが効率の良い経営だ

と一見思われがちかもしれません。

 

守りの上手い人もとても多く、

スマートな人も多いのですが、

 

でも実はスマートすぎるよりも

隙だらけで守りが弱い方が

人間と同じで

会社としても魅力的なんじゃないだろうか。

 

昭和にできた船井総研は

今思えば、魅力に溢れていて、

船井さんの言ってることを

シンプルに言うと、

 

隙だらけで

いろいろな人に真似されたり

隙だらけの方が

どんどん独立されたり

真似されたり、

うわーっという感情に

毎日振り回されるかもしれないですが、

 

そうした会社の方が

スケールし、ブレイクし

業界ナンバー1をとっていきます。

 

業界ナンバー1だからこそ、

さまざまな人に真似されます。

 

でも、そうした会社を

堂々とやっていって

より前に向いて

血みどろになって

泥臭くやって

王者として真っすぐ歩いていく方が

より強くなっていく

 

といったことを

「開けっ広げ」という言葉から

感じ取ったのです。

 

人間も隙だらけの方が魅力的で、

例えば、女性であったら

隙がある人が色気があったり

隙というのが愛嬌があって愛されたり、

それがツッコミどころで面白さになったり、

 

弱点があるから

ちょっと喋りかけられるといいますか、

弱点こそが人として愛されるポイントであることが多い。

 

完璧な人ですと

喋りかけにくい感じもありますよね。

 

そういう意味で言うと、

会社には人格があって魂が宿るという人もいますが、

もし生きてたらどんな性格かなと思うと、

ちょっと弱点があったりする方が

面白くて愛されるかもなーと思うのです。

 

社員に独立された・・

なんかノウハウ盗まれた・・

競合がいっぱい出てきた・・

あーしまった・・

 

ということ悲しむわけではなくて

それをより強さにできるような

そんな王者のような強い会社

(なかなかできないですけど)

というのも面白いなと

 

当時の船井幸雄さんの

「開けっ広げ」という単語から

思い返しました。

 

開けっ広げに

今よりもなれたらなと思います。

 

岡田有史