インサイトは何か
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
みなさん「インサイト」という
言葉を耳にしたことはありますか?
業界によっては当たり前かもしれませんし、
あまり意識したことのない方も
いらっしゃるかもしれません。
インサイトとは直訳すると、
「洞察」「物事を見抜く力」を意味します。
マーケティングにおける意味としては、
「人を動かす隠れた心理」
消費者自身も気づいてないような
「人を動かす隠れた心理」のことを言います。
インサイトを見つけるには色々な技術があります。
インサイトの例えとして、
アメリカのザッボスという会社、
トニー・シェイさんが作った靴屋さんを紹介します。
簡単にいうと、アメリカのzozoタウンみたいなものです。
全然有名でない時に
アメリカ最大の靴屋さんになって、
創業数年でアマゾンに1000億で売却しました。
当時、靴が合わなかったら
返品無料とずっと謳ってたんですね。
ネット通販って買っても合わないということよくありますよね。
でも、それでも返品率も高くないし
何かがイマイチで違うなあと思ってた時、
返品用の段ボールを同封したんです。
そのまま使わずに捨ててくれてもいいよ、みたいな。
返品無料と謳っていても
なかなかそれが消費者に伝わっていなくて、
その返品システムもあまり活用されていなかった。
けれどその段ボールを入れて、
「それを使って送ったら無料で返品できますよ。」
というのを伝えたら一気に広がり売上が何倍にもなり、
最終的には1000億でアマゾンに売却した、という話です。
このインサイトの例、
自分自身もお客さんも気付いてないようなこと
”靴を買いたいけれども合わなかったらどうしよう”
という問題に対して、
”段ボールを同封すること”
という解決策を提示したことになります。
これだけで時価総額1000億になった、というわけです。
(一昨年末、創業者のトニー・シェイさんが
46歳で亡くなってしまいました。
10年ほど前にお会いしたこともあるので悲しかったです。)
みなさんにとってのインサイトはなんですか?
例えば、税理士さんなどの事例で面白いのは、
LINEでお客さんと繋がり、
LINEで何でも聞いてね、という関係性を作ることかもしれない。
お客さんが、おじいちゃんだったら
LINEをインストールして
使い方を教えてあげることかもしれない。
人によってはそういうことを求めてるかもしれないですね。
その「売り」と思っていることは
当たり前のことだし、なんて事のない内容ですが、
でもよく考えられていて
「ああ、なるほど!」というように
パチンっとくるようなものなんですね。
本当によく考え抜かれていて
本当に魅力的なサービスだなと
思うようなものにできないか、
という視点が大切になると思います。
みなさんもぜひ一度インサイトについて考えてみてください。
岡田有史