悩みが強みになる理由

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

今日は、

「ちょっとした悩みというのは、

 数年後に本当に大きな強みになる」

 

ということを最近体験したことがあり、

シェアさせていただきます。

 

この2~3年前から

両親の介護やさまざまなことがありまして、、、

 

実家は大阪ですが、

私が普段は東京で仕事をしていて、

いろいろなことを考えることが多い毎日です。

 

それらは比較的解決しましたが、

今から話すことを重すぎない話として

軽くサラッと読み流してもらえたらと思います。

 

5年くらい前になりますが、

母親は60代というとても若い頃から

少しボケ始めました。

 

それを介護しているのが父親でした。

しかし、結核で10ヶ月入院することになり、

その間、母親をどこに預かってもらおうか、

施設なのか、老人ホームなのかなどを

弟と毎日のように電話やLINEでやりとりしていました。

 

このようなことが数年続いていたのです。

 

ある日、その病気になって隔離された父親が

世の中がコロナになった時に

「世の中はコロナやけど、

 俺はずっと10ヶ月コロナみたいなもんやったから」

と監禁、隔離されていて、

コロナみたいな扱いをうけていたことを言いました。

誰にも会えなかったといったようなことですね。

 

このように、今は笑い話にもなりましたが、

 

その数年は、介護とは何なのか、

両親が生きてくれてるだけで嬉しいのですが、

息子からしたら、

 

ボケてしまった母親と喋ることができない悲しさ、

うんちを父親に投げつけたり、

時には、「あの人と結婚したで!」と

違う人のことと結婚したと

にこやかに父親に笑って言い切ってる様子とか、、、、

 

悲しさや寂しさとはいえ、

面白さといったら変かもしれませんが、

いろんなことを感じました。

 

毎月、多い時は毎週のように大阪に帰ったり、

終電で東京に戻ったりなど、

大変なことがいろいろありました。

 

自分もそうですが、家族のことですから、

適当にしてはいけません。

お金を出しておけばいいとか、

そういう簡単な話じゃないな、

とも思いました。

 

予想より金額がかかってしまいましたが、

兄弟でいっぱい話しあって、

お金は自分が負担して、

いろんな手がかかることは

大阪にいる弟にやってもらって、

 

なんだか人生で初めて

兄弟で凄く話しあった感じがします。

   

介護はとても深く、大変なものです。

 

自分の中での強い父親というのは、

強くて体力に溢れて

風邪ひとつ引いたことも見たことがないし、

病気ひとつしたことがない人でした。

しかし、父が結核にかかった…。

 

それを自分の人生と重ねたり、

小さい頃から男同士で

顔面殴り合って生きてきた兄弟が

大きなことに対峙して真剣に話したり、

 

それらは、ほんとに大事なことで、

お金だけで解決すべきことではありません。

 

役割分担することであり、

弟とさまざまなことを本音で話し合い、

家族みんなで深く話せたことなど、

いろいろ良いことはありました。

 

これは、自分の中では常に

気にかかっている悩みであり、課題です。

 

もちろんネガティブに捉えることではありません。

 

困ったことや向き合わないといけないこと、

現実のことなどを

適当にポジティブにエイやと投げて

簡単に解決できるものでもなく、

お金だけで老人ホームに入れて終わりという話ではないので、

一個一個、対峙していろいろな人と話をしたり、

詳しい人に聞いたりしてきました。

 

介護関係の仕事をしている方が読まれていたら

「これってこうだよ」と

パッと話をしてくれることかもしれませんが、

 

私は一個一個、調べて見に行き、たくさん見に行き、

法律のこと、保険やヘルパーさんについてなどを調べたりして、

自分の中では、これらを進めていたものの、

その時は悩みというか考えることが多かったものです。

 

私のコンサルのお客さんは

60代、70代の立派な経営者の方で、

彼らと会う機会が多いのですが、

この話をすると、

彼らのご両親が

ちょうど同じような状況の方が多いのにびっくりします。

 

しかし、私は当時30代後半でしたから、

同年代で両親がそのようなことになる人はあまりいません。

 

それが、今、数年経って、

自分の中である程度一歩だけ、

一歩しか踏み出していませんが、

 

例えば、悩みを弟と話して、

その後すごく仲が良くなってよかったりなど、

 

悩みが解決したわけではないですが、

一つ腑に落ちたときに

さまざまな人全員が同じことを思っている

という話だとわかったのです。

 

そして、誰とでもこの話で

盛り上がることができることがわかりました。

(盛り上がるっていうと、ちょっと不謹慎な言葉になっちゃいますが汗)

 

人は、

説明しなくても1秒でわかってくれる仲間みたいのが、

人生それぞれの時代であるかと思います。

 

子育てしている時、

スタートアップビジネスの時、

人のことや社員のことで悩んでいる時、

 

同じ共通の課題などは言わなくてもわかる

あ、うんの呼吸みたいなものでしょうか。

 

それが、仕事の中で大きく

微妙に強みになっていることが多いなぁと

凄く感じます。

 

回り回って自分の中で、

これがよく言われる

悩みや課題が強みになるものだと思います。

 

「この老人ホームに入ったらいいよ、こうですよ」など

誰かに言えるような専門家ではありませんが、

自分の中で体験することが、

これだなと等身大に向き合えました。

 

つまり、なんとか逃げずにやっていったり

それがベストなことをできてるか分からないですけど

なんとか自分なりに等身大で対応してみて、

 

大事なことだなと思い、

しっかり考えて、

今回大きな体験、自分の中で深いといいますか

きちんとした一個の体験をしたと感じています。

 

恥ずかしくて人にあまり言えない、

というほど恥ずかしくはありませんが、

ちょっとした悩みというか困ったことだったことが

今は

母親がうんちを投げてることや

ボケてしまったことなど、

少しだけ笑えるようになって、

 

そんなしょうもないことが

自分の中で凹むようなことでしかなかった話が

なんだかちょっと

凄く自分の強みになってるうような気がして、

大きな声で言うほどのことではありませんが、

 

ちょっと悲しかったけど、

でも、案外今思えば悪くなかったよ、

 

ってことをみなさんに伝えられれば、

少しだけ勇気になるかなと思って、

今日はシェアさせていただきました^^

 

岡田有史