当たり前を見える化して、伝えよ
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
先日、あるサービス業の経営者のコンサルで、
従業員に対して笑顔研修というのを
やってみたんだ、という話を伺いました。
なんだ、そんなの昔からどこでやっている話で、
なんの新鮮味もないなと思うかもしれませんね。
でも、その方の会社では凄く効果があって、
次の日から従業員の笑顔が明らかに良くなって、
その結果、売上も上がったそうです。
中小企業の場合は、
研修というものにそこまで時間を
かけられない事情があります。
研修専門の担当者もつけられないし、
人を雇ったら、人手不足で困っている現場に
一日も早く送り込みたいのが本音でしょう。
そして、いったん現場に入ったら、
改めて研修をする機会というのは、
そう簡単には作れない。
基礎的な研修なんて、、
と軽く見ているうちに、
その基礎的な、当たり前のことすら
身に着いていない従業員が増えてしまう。
これが、中小企業に起こりがちな
罠のようなものだと思うんですね。
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サービス業では従業員の笑顔が大事なんだ。
それだけでお客様は気分がよくなって、
購買意欲も上がるし、クレームは減るんだと。
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経営者にとっては当たり前すぎることですが、
社会経験がない新卒者とか、
サービス業の経験がない人にとっては、
まったく知らないことだったりします。
だから、そういえば笑顔の研修なんて
もう何年もやってないなとか、
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OJTだけで、新人研修やってなかったな、
という心当たりがあるならば、
それは逆にチャンスだったりします。
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研修をしていなくても、そこそこ売上が良くて
会社も回っているのだとしたら、
そこに基礎的な研修を加えてあげれば、
売上がポンと2割、3割上がったりします。
あるいは停滞気味だった社員の雰囲気が
パッと明るくなって、社員の幸福度が
5割増しになったりします。
いきなり何週間もの研修をしたほうがいい
とまでは言いませんけど、
ほんの2時間ぐらいの研修をしてあげるだけで、
大きな効果が出ることもあるわけです。
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例えば、毎日ぼんやりと仕事をしていた若い社員に、
上司や先輩の指示を聞くことが仕事なんじゃない、
粗利を稼ぐことがお前の仕事なんだぞ、
という当たり前のことを教えてあげただけで結果が出た。
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次の日から生き生きとして、
指示待ちではなく、自分から積極的に
動くようになる、ということも多いんです。
営業マンだけに限った話ではなくて、
例えば清掃業で現場で作業する人に、
現場でお客様に会ったときの
君の笑顔一つが、次の受注につながって、
それが会社の利益を生むんだよ、
ということを教えただけで、
意識がガラッと変わり単価が上がったりもする。
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今までできなかったのは、
能力がなかったのではなくて、
「ただ、知らなかっただけ」
なのかもしれないのです。
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笑顔でいればいい
ということを知らなかっただけ。
だから、経営者にとっては当たり前のことでも、
それをすべての従業員が、
本当にわかっているのかどうかを
もう一度確認してみてはいかがでしょうか。
当たり前のことを見える化して、
従業員にしっかり伝えていく。
その基本を改めて押さえるだけで、
会社の売上が跳ねあがることもある
ということを是非忘れずに、
経営に役立てていただければ幸いです。
岡田有史