社員を1500人雇う究極のマネジメントとは
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です
7月に銀座経営者俱楽部講演会にて
大山竜吾さんにご講演いただきました。
大山さんは
東京大学を卒業後公認会計士の資格を取得され
その後PEファンドにて事業再生の道へ進まれました。
のべ3ファンドと2社の経営(事業承継) をされ
いずれの会社も東証プライム企業へExitし
プロパーを次の社長にして卒業されました。
先週に引き続き
大山さんのお話をシェアさせていただければと思います。
大山さんに
社員を1500人雇う究極のマネジメントとはなんですか?
と聞いたところ
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泥臭く経営することだ
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と仰っていました。
もちろん聡明さや、頭の良さ、
DX化、規模拡大、仕組み化など
ほかにもたくさんあると思うのですが
最終的に一番大事だと言っていたのは
泥くささだ、と。
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朝早くから現場に集合して脚立を立てたり
社員と一緒に測量の資格を取ったり、
社員1500人の顔と名前を覚えたりしていた
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そうです。
これってもしかしたら
当たり前のように見えたりするのですが
大山さんの覚悟だったのではないかなと
思うのですね。
社員も「君」とかではなく
「山田くん」「田中くん」と
名前で呼ばれるだけで
自分を見てくれている、知ってくれてる
と感じるわけです。
私自身も、自分が開催している経営者会に
毎月50人、100人と新しい経営者が入会してきて
名前を覚えきれないな、と思うことがあるのですが
大山さんを見ていると、そんなこと言ってられなくて
それは単に自分の努力が足りないだけだと気づかされます。
こんなに頭がよくてキレキレのプロ経営者の方でさえ
泥臭く努力をして
毎日現場に行って
建築系の若者たちと汗まみれになり、
一緒に働いて名前を覚え
会計士としての仕事もこなして
経営もしている。
そのうえで
「もっと泥臭くできるな」と常に挑戦している。
これが大山さんの言う
ドライじゃなくウェット
なマネジメントで
これこそが1500人の会社をマネジメントするということ。
誰かに任せればいいや、とか、
2年だけだし社員の名前を覚えなくてもいいや、とか
つい思ってしまいそうなのですが
そんなことはなく、
誰よりもこの会社は自分のものだ、
という覚悟で
一人一人の目を見て
やられていたそうです。
ついオーナー社長は
いい意味でも悪い意味でも
”なにかあったら自分の会社だから自分が責任を取ればいい”
という考え方がありがちですが、
大山さんは違って
プロ経営者だからこそ
「任された以上は失敗できない」という覚悟を持ち
本気を出して100%やれることをやる、
泥臭くやる、
というその覚悟がめちゃくちゃ伝わってきました。
現場の人も「この人は本物だ」と一秒でわかる。
その信頼感が1500人に伝わっていたのだと思います。
皆さんも、もう一歩泥臭く、もう二歩泥臭く
何かできることがあるとしたらなにか。
それを考えてみる1週間にすると
面白いのではないかなと思います。
少なくとも1500人までなら
「顔と名前、何をやっている人か」ぐらいは
全部覚えられると、大山さんは仰っていました。
岡田有史