新規事業は全部社長がやれ
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です
今月の銀座経営者倶楽部講演会にて
Omiaiというマッチングアプリを創業し上場させた
宮本さんという方にご講演いただきます。
宮本さんはOmiaiの創業者で、
会社を上場させた後、
最終的には135億円で売却された起業家の方です。
宮本さんは
新規事業を成功させる秘訣は
創業オーナー社長がすべてを手掛けることにある、と仰っていました。
先週のメルマガでは
宮本さんがOmiaiを立ち上げて成功できたのは
「たまたまそこにいたからだ」というお話をしましたが
実際にはそれだけではなく
ありとあらゆる新規事業をやって利益が出ていたから成功できた、
と仰っていました。
そしてその新規事業すべて、
宮本さん自身がプロジェクトオーナー、
プロジェクトリーダーとしてやっていた、と。
多くのオーナー社長は、
新規事業を色んな社員に任せてしまって
「なぜかうまくいかないな」と悩むことが多いのですが
例えば誰か他の人に任せてうまくいってそれが成功するなら、
その人はそのうち独立してしまうと思います。
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誰かに任せて成功する新規事業なんて
世の中にほぼ存在しない。
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だから大企業では新規事業がなかなか成立せず
既に立ち上がった新規事業を買いとったりするのです。
新規事業のアイデアを見つけるのは役員や社員かもしれませんが、
実際にやり切るのは社長であるべきだ、と。
宮本さんは13個の新規事業のうち9個発案して
そのうちの2つがうまくいき
役員や社員に任せた4つの事業は、すべて失敗に終わった、と。
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新規事業をやる秘訣は、
新規事業を始める前に、自分のやってきた事業を
社員に任せられるかどうかにある、と。
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社員に任せてもうまく回るように仕組化し
勇気を持ってパスをする。
宮本さんの場合も、
既に立ち上げた事業を社員にパスした後でも
会社はうまく回り次のステージに進んで
結果として、毎年4億円の利益が出る会社になったそうです。
その瞬間が大きな転換点で
その後暇ができたので、次々に新規事業を手掛けられるようになった、と。
宮本さんが仰るには、
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新規事業をやる前に、その土台をつくることが
とても大事だと仰っていました。
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少なくとも毎年5000万円の利益を確保する。
そうすればどんな新規事業にも5000万円くらいかけることができて
どんなに下手でも10年間で10個挑戦すれば
1つくらいはあたるんだ、と。
もしくは「リスクを取って資金を出すよ」
という外部の投資家もたくさんいるので
社長は「自分は時間を取ってリスクも取る」
という姿勢で挑戦しなければならない、と。
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新規事業は採用でうまくいくことはないし
生半可な気持ちでは立ち上がらないし、
スーパーマンみたいな才能を持った人間でなければ成功しない。
そんな人材は世の中にほとんどいないし、
絶妙なバランス感覚も必要。
だからこそ、新規事業は社長自身がやるべきで
社長が立ち上げなければいけないのです。
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「そんな暇がない」と言うのであれば、
勇気を持って今の事業を社員にパスするべきで
それで会社が回らない、時間が作れないのであれば、
新規事業に挑戦する資格は無いと思うし
そんなに簡単に立ち上がるものでもない。
宮本さんは今はエンジェル投資家として、
いろんなベンチャーに出資していますが
社長がやらないと立ち上がらないから
社長たちに直接お金を出し
時価総額1000億円以上のユニコーン企業を育てて
日本を強くしたいと仰っていました。
つい人に任せたくなったり、
自分以外の誰かがやってうまくいかないかな、
と考えてしまうと思うのですが、
そんな簡単に立ち上がるものでは無い。
なかなか耳の痛い話かもしれないのですが
社長にとって「実際そうだよな」と思わされる
教えかなと思います。
是非今月の講演会で宮本さんの言葉で聞いて
皆さんのビジネスに活かして頂ければと思います。
岡田有史