新規客はもういらない?
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
ビジネスをやっていると、
”もう新規客はいらない”
と思うことがあるかもしれないのですが
本当に新規客を一切とらない、ということをしていいのか、
ということについて今日は話していきたいと思います。
結論から言うと自分は”ノー”だと思っています。
どんなに常連客でいっぱいになって一生商売安泰だ、
と例え思ったとしても
新規を必ず取らなきゃいけない。
自分は食べることが好きなので
ミシュラン三ツ星のお店や予約困難店によく行くのですが
そういうお店でよくあるのが
ほぼ常連の人しかお店に来ていなくて、
店主やお店の方も常連の人とだけ話していて
新規の人を「この人新規なんだなぁ」という目で見てるのかなと (そういう目で見てないと思いますが!)
新規客からしたら思ってしまう状況がよくあります。
身内話が多かったり身内ネタが多いと
常連用の接客になっているなあと思ってしまったり
歓迎されてない感じに思えてしまったり
せっかくご飯が美味しいのに勿体ないな、、、
ということがよくあると思うのです。
これは飲食店に限らず
ビジネスだったりちょっとしたコミュニティだったり
経営者会だったり、どこでも起こりうることで
新規なのか、常連なのかというのもよくある議論です。
新規取らなくても、常連だけで充分だよね
とか思ってしまうことがあると思うのですが
そういう会社って潰れるし
そういうコミュニティは絶対に無くなります。
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何が大事かって、
強くなることではなくて変化させること。
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ダーウィンの進化論じゃないですが
必ず何かを変化させないといけない。
それが悪い変化であってもいいから変化させないといけないのです。
今いるお客さんだけと一緒に仲良くやっていきたい、
同じ社員とだけ仲良くやっていきたい、
それだけで売り上げにも困らないし楽しいし。
でも必ず新規を入れないといけない。
停滞させてはならない、常に変化し続ける。
だからこそどの業界でも
その業界だけの人が集まるという風にならないようにした方が良くて
例えば国会議員とかも
二世議員じゃないと会議で話が成り立たないとか
言われてしまったりしますが 絶対に二世議員以外の議員も必要で新規参入をさせないといけない。
新規の人にいちいち業界とか文化の常識を伝えるのもめんどくさい、
空気わかってくれてる人とだけなりあっていたい
とかももちろんあると思うのですが違うのです。
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その油断が何かの隙を作る1%なのです。
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お客さんでも仲間でも、常に新規をとって
そしてその人たちが不快にならないようにする。
もちろん自分自身もなかなかできてないなとか
もっとやれることがあるなとか思うことばっかりです。
弊社でやっているセミナーや
銀座経営者倶楽部とかでもそうかもしれない。
セミナー後の懇親会は常連の人が9割で
新規の人からしたら結構コミュニティが出来上がってるから
ちょっとに参加しにくいなあ、
セミナーは行くけど懇親会は次から辞めておこう
と、思わせてしまっているかもしれない。
自分がやっている経営者会とかでもそういうのがあるかもしれない。
なるべくそうならないようにしようと頑張っているけど
つい常連の楽しい話をしてしまったりします。
でもそれだけにしてはいけない、
なぜなら変化させなきゃいけないから。
今はうまくいっているとしても30年後は続かない。
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やっぱり新規を必ず10%は取っていかないといけない。
目の前のお客様、自分のファンとだけ喋ってると
いつの間にか見えなくなるし、届かなくなる。
職人であればあるほどその意識はすごく大事かなと思います。
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サークルとかでもそうですし
会社やお客様、コミュニティでもそうですが
必ず新規を入れる。
今、最高のメンバーだけでやれて充分だ、
このまま上場できる!みたいな会社だったとしても
必ず新人を入れる。
大事なのは強くなることではなくて変化することで
天下取ったぞ、とそのままにしてたら必ず終わります。
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物事は栄枯盛衰だからまず変化していかなけらばいけない。
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そして新規を入れてるからいいという問題でもなくて
新規の人が不快にならないようにする
ということをどの業界でも意識する。
そんなことする暇ないなあ、と思っても
少しだけ耳を傾けて頂いて
今週、1社だけもいいから新規のお客さんを入れてみよう
と意識して考えてもらえたらなと思います。
岡田有史