異業種から採用せよ2
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
先週の「異業種から採用せよ」という話の続きで
どの企業も
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トップがありとあらゆる時間の8割、
時間とエネルギーとお金と労力のすべてを
採用にぶつけた会社がどの業界でも勝つ、
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とよく自分のコンサルで言っています。
ほとんどの人が最終的に採用に困っていて
みんな「うちの業界は人がいないんです」と言っていますが
たまに「業界的には人がいないけどうちは人がいるよ」
と言っている方もいます。
例えば船橋屋の社長は
採用の為にカンブリア宮殿に出ている、
年間100回テレビに出ているけど全て採用のためだ、
と仰っていました。
葛餅をもっと売りたいからテレビに出ているのではなく
もっといい人を雇うために
広報だけで年間1億使っているんだ、と。
そんなことを言っていますが
既に年間10,000人ぐらいリクナビなどから新卒で応募は来ていて
採用に困っている訳ではないのに
さらに良い人材を求めて1億円もかけているのです。
採用するのは最終的に5人くらいなのですが
20,000人の中からより良い人を探し出して採用する。
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既に業界トップで勝っている人がより人材で勝とうとしているのです。
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そのレベルの企業が人材で勝とうとしているのにも関わらず
儲かっていない人は採用に力を注ぐ前に
銀行が、税理士さんが、、ちょっと弁護士さんと打ち合わせが、、
とか言いがちで
そんなの部下に任せてとにかく採用やれ!!!
というのが、自分のコンサルで常に言っていることです。
業界経験者
↑
B ↑ A
↑
資格無(or転職興味有)ーーーーーー資格有
↑
D ↑ C
↑
業界未経験者
Aは同業で働いてる人。
Bは同業から転職しようとしている人。
Cは興味はあるけどまだ経験が無い人。
Dは興味も経験も無い人。
(上記は、一つの考え方、枠組みです。
業界によっては図や、A~Dの解釈は変わります。)
先週に引き続きこちらの図を使いますが
みんなよく右上(A)と左上(B)を採りに行ってしまって
「なかなかいい人がいない」と言っているのですが
そりゃいるわけないのです。
たまに上司と揉めて丁度辞めたとか、転職しようとしている人はいますが
なかなかいないと思います。
いたとしても採用するにはヘッドハンティングなのか
今の会社の倍、お給料を出すとかしないと難しいと思います。
だから右下(C)か左下(D)。
給与面で意外といいなぁと思っている層だったり
働けたらなんでもいいと思っている層を採りに行く。
といっても、その層の人たちを色んな業界がみんな狙っていて
よくあるのが女性の免許ない人とかに免許を取らせて
タクシードライバーをやってもらったり
タクシードライバーに全く興味のない
エンジニアになろうかなぁなんて言っている人に
エンジニアって意外にも40歳位までしかできないけど(そんなこと無いですが)
ドライバーだと70歳くらいまでできて直接お客様に接客ができてやりがいがあるよ!!
と言って注意喚起してドライバーにさせる。
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これも大変なのですが
結果的に右上(A)と左上(B)を転職させるよりは簡単なのです。
それを成功してる企業はやっているのです。
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ではその右下(C)と左下(D)の層をどうやって採用していくのか。
みんなその業界の専門誌とかインディードとかに求人をだして
全然人がいない~と言っているのですが
それは右上(A)と左上(B)の層にアプローチしている訳であって
右下(C)や左下(D)の人たちがそんなインディードとか見るわけがないのです。
もちろん、会社を強くするためには右上(A)や左上(B)の人材も必要で
だからこそA、B、C、Dを採用するための
それぞれの作戦ややるべき行動は変えなければいけないのです。
右下(C)を採用するためには リアルなマーケティングもよくて
学校の先生とかに
「どんなに就活しても落ちた人を紹介してください。
うちだったら生き返らせれます。」と言ってみたり
「就活すらしないようなどこも受けてない人をしてください」
と言ってみるのもありだと思うし
左下(D)と右上(A)は腕力のような気もするし
左上(B)は業界を絞った広告だと思うし。
結構これを言うと皆さん、「おお!」と驚かれるのですが
考えて無かったんかい!と思うわけです。
案外上しか見てなかったり、
経験者しか募集してなかったりするわけです。
改めて業界の第一人者は右下(C)をしっかり引っ張っていって
業界を盛り上げていかないといけないな、と思います。
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つい隣の業界から採用しようとしたり
同じ業界から採用したくなるのですが
方向性が同じであれば全く違う業界からも採用はできる
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ということを今一度頭にいれてもらって
採用で悩んでいる経営者の方は是非参考に考えてもらうと
採用のヒントになるのでは無いかなと思います。
岡田有史