アナログを使おう
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
先日弊社銀座経営者倶楽部にて
Tさんにご講演をしていただきました。
会社名と個人名を伏せていますが
Tさんは看護師や介護士の人材紹介では業界1位の会社を創業された方で
その利益の秘訣みたいなのを伺いました。
利益が50億円単位で出ていて
今は上場して時価総額1130億円までになった
という会社の創業者の方で
営業の秘訣とか
どうやって看護師さんを集めていたのか、とか
いろんなお話を伺いましたが
今日はその中でも特に面白かったエピソードを一つ、
短めにご紹介したいなと思います。
Tさん曰く、
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アナログマーケティングがすごく大事だ、と。
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例えば求職中の看護師さんが
人材紹介会社の登録をするとしたら
そこから色んな情報をフォームに入力して
メールなどでやりとりするというのが
よくあるパターンだと思うのですが
Tさんの会社の登録フォームは
”名前”と”電話番号”の2つだけにして
名前と電話番号さえ入力すれば登録できるようにしておいたそうです。
そして登録された瞬間、営業マンが電話する。
電話して可能な限りリアルで会う。
もし会えないとしたらひたすら電話をする。
電話と会うことで
転職希望の看護師さんのビジョンを聞き出して
深くカウンセリングして仲良くなって転職先を紹介する
ということをやっていたそうです。
Tさんは基本的にアナログだ、と言う話をされていて
この時代だからこそ逆張りで
それこそ結構稼がれてる経営者の方って
結構アナログだったり未だにFAXを使っていたりしていて
Tさんも元々はファックスDMでいろんな病院を開拓して
営業先を開拓したとおっしゃっていました。
例えば同じような話で
自分も船井総研にいた時
ファックスDMでセミナーの営業をしていました。
1本30,000円のセミナーを東京と大阪合わせて
50人から100人位集客をかけて
100人ぐらい来ていただくと300万円位の売上になるのですが
お客さんがセミナーに100人来たら
大体10社位の人が岡田さんのコンサル受けたいです
というふうに興味を持ってくれる。
そしてその中から5社位契約をして
1社大体800万円位の契約だったら1本のセミナーで4,000万円位の契約が決まる。
そのセミナーを年間100本とかやるわけなのですが、
100本FAXを送るだけで
何人か問い合わせがくるという反応率だったのです。
DMで郵送すると”せんみつ”と言って
1000通送っても3人反応があるかないかなのですが
FAXだと1000分の3どころか
何百分の1、くらいの反応があるのでFAXを送っていました。
今の時代だとコンプライアンスで無理だったり
その送ったFAXがデータで届いてしまうので
見られてるのか見られてないのかわからない時代で
反応率が悪くなったので今は使えないのですが
それこそ20年位前とかはファックスDMが当たりすぎる時代でした。
ファックスDMが当たるので色んなお客様に
アナログマーケティングをしましょう、
ホームページとかネットマーケティングが全盛の時代だからこそ
アナログマーケティングしましょう、
というふうに2言っていたのですが
あまりに当たるので
セミナーでは言わないでください、
と顧問先だったり自分が役員に入っている会社の人に言われた位でした。
Tさんもそういう風にやっていたそうで
とにかくアナログが大事と仰っていました。
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確かに今でも飛ぶように売れている営業マンは
みんな電話を使っているし対面で会っていると思います。
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ここ数年はzoomが出てきて便利になったので
なかなか最初からリアルで会うことが少なくなってきていますが
やっぱりとても大事な商談や
大切な話の時はなるべくリアルで会って話すことが大事なのだと
改めて思いました。
2回目3回目とか、何かが決まってからの内容の話とかは
zoomでもいいかもしれないし
仲良くなってからだったら
LINEとかメールでいいかもしれないけど
それまではリアルで距離を詰めていく。
そして仲良くなって
めちゃくちゃ仲良くなったら
zoomとかLINEとかを使っていく。
今一度アナログマーケティング
アナログのツール、というのを使っていく。
なんだったらFAXをしている人がいたらFAXを使っていく。
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世の中全体がどんどんデジタルに向かっていて
オンラインに向かっていけば向かっていくほど
逆張りにしていく。
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そういうことをやっていくっていうのが
50億利益出てる人の考え方だし実際やっていることだなぁ
というのを今一度思い気づかされたので
皆さんにシェアできたらと思います。
この1週間取り入れてみて
1回だけやってみてもらえたらなと思います。
岡田有史