現場なのか戦略なのか
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
経営者として
”現場が大事なのか”
“はたまた戦略を考えることが大事なのか”
という議論がよくあるかと思います。
現場を回していくことが大事で
それが好きな社長もいれば
あえて現場から離れて
会議室で戦略を考えるのが好きな社長も
いると思います。
それこそ
大企業の社長だったらそうすべきなのかもしれないし
そういう人が多いかもしれません。
どっちが大事なのか。
結論から言うとどっちも大事で
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現場ばっかりの方は
しっかり戦略考える時間を
自分の日常の中の20%位の時間は
取り入れていただきたいと思いますし
逆に現場に一切行ってない
会議室だけで考えているという方は
20%位は現場に足を運ぶこともやって欲しいと思います。
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本当によくありますが
「社長またあんなこと言ってるわ」
と、現場の人たちが驚くような
空気の読めてないようなことを考えてしまってることもあります。
もちろん意識的に、あえて現場を一旦離れて
戦略を考えることに集中するという時期も
あるだろうし
逆に現場タイプの方は
意識的に、この一年はずっと現場に出る。
みたいな時期があってもいいと思うのです。
あえて離れるということもすごく大事だし
離れすぎても近すぎても見えないと言うことも
あると思うのでどっちも大事なのです。
現場の方からしたら
戦略ってなんなの?と思われることもあると思います。
会議室にこもって何をしているんだろう、と。
全体が100だとしたら
本当に大事な20は何なのかを見定めること。
現場は、その20以外のところで
次から次にやってくることをこなすことですが
そうではない本当の大事な20だったり
本当の売り上げの20だったり
なんだったら20ではなく
5%のことに集中するということを決めることが
戦略を考える上で大事だったりします。
差別化だったり
戦略だったり
何がこの会社のワンシングなのかと言うことを
見定めて考えるのです。
現場ばかりになってしまうと
それが全く見えてこないことも多くて
新しい発明をする
全然違うものにする
辞めることを考える
決断する
それのが戦略だとしたら
その両方が大事なのです。
例えば過去の銀座経営者倶楽部で
スポーツジムのルネサンスの創業社長の
齋藤さんに講師としてご登壇していただきましたが、
齋藤さんは自分も会員のように
しれーっと、サウナに入ったりジムで鍛えたり
しながら会員さんの声に耳を傾けていたそうです。
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そうすると、
ルネサンス来てる人はみんな
スポーツを求めて来ているわけではなく
毎日来て挨拶するための場所、
毎日来る学校のような
コミュニティーのような
お客様にとってかけがえのない場所に
なっていることに気づいた、と。
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それからも
齋藤さんは会議室ではなく
現場で発想を幾つも思いついたそうです。
普段は経団連の会議に出ていたり
大手東証1部上場企業の創業者なので
つい事務的なことだったり
現場にいないことが多くなりがちですが
だからこそ
毎日現場に必ず行って自分が肌で感じることを大事にして
そこから戦略を考えるようにしていた
と仰っていました。
そこからルネサンスはコミュニティを大事にするような戦略に舵を切って
よりスケールしていったと仰っていました。
こんな風に
その自分の会社のUSPみたいなものを
現場で気づくこともあれば
会議室で発明することもある。
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やっぱり両方のバランスが大事で
社長業って1人3役どころか
10役位やらないといけない。
現場を見て
会議もして
両方回しつつ仕組みを作って
金策もして
現場と戦略を両方こなす。
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忙しくてできないよ
と思うかもしれないのですが
あえて
“現場なのか戦略なのか”と言うことを
今一度ちょっと考えるタイミングにしてみてください。
今週は現場の方は戦略を考えて
戦略型の方は現場を見る1週間にしていただけたらと思います。
岡田有史