商売の秘訣を捻り出せ

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

今年10月の銀座経営者倶楽部講演会にて

株式会社喜代村、すしざんまい創業者の木村清さんにご講演頂きました。

 

木村さんのお話を聞いて本当に面白いな、

パワーで溢れる方だなと思ったので

皆さんにもシェアしたいと思います。

 

木村さんは、

”どうしたら売れるのか”

”どうしたらお客さんが喜んでくれるのか”

をずっと考えていて

考え抜いた末に

商売の秘訣を幾つもひねり出されていました。

 

例えば

今までは傷んでいたり

鮮度が落ちていたら捨てられていたものを

捨てずに炙ったり味をつけたりして

価値のあるものに変える。

 

今でこそ普通に食べられている

「えんがわの炙り」は

木村さんが考えたものだそうです。

 

生で食べるには鮮度が少し落ちていたとしても

炙ったり煮たりすると、

とても美味しくなるのです。

 

実際に水産業界では少しの傷でも売り物にならない魚などは

廃棄することが当たり前になっていたそうで

もともと全く違う業界から水産業界に入ったからこそ感じた

「もったいない」という価値観から生まれたアイディアだと思います。

 

すしざんまいが24時間営業を始めたのも

寿司屋としては前代未聞だった、と。

 

寿司一本でやってきた人からすると非常識だったかもしれないけど

当時すでにコンビニエンスストアでは24時間営業は当たり前のことだったそうです。

 

「できない」と考えるのではなく

頭をひねって、どうしたら実現できるのかを考える。

 

その結果、当時35坪40数席だったお店は

年間10億円の売上を記録し、客回転率は23.5回転にもなった、と。

 

300万円くらいで作ったお店が

24時間営業にすると

一店舗あたり数億円の売上をあげるようになるのです。

 

24時間営業をするためには今までの寿司屋と同じように

朝に仕込みをして、夕方前の空いた時間に清掃をして・・・

という訳にはいかないので

マニュアルもすべて新しく作り直し、

 

今まで時価が当たり前だったような業界で

マグロは何円、サーモンは何円、

と金額を決めて提供もするようになったそうです。

 

それができるのは

木村さんがソマリアに行ったりスペインに行ったり

世界中を飛び回って

大量に、安定して仕入れることが出来るルートがあるからだと思います。

自分の業界ではありえない、と思っていることでも

少しひねって考えてみると

案外面白かったり、カチッとはまったりすることもあると思うのです。

 

皆さんは自分の業界、ビジネス、で

何個くらいひねれていますか?

 

何かひねれないか、隣の業界の当たり前を取り入れることはできないか

と、考えてみる一週間にすると

面白いのではないかなと思います。

   

岡田有史