人が動く瞬間
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
先週に引き続き、
昨年も配信した内容ですが、
ちょっと反響が良かったのと
本当に大事だなあと思い
再送させていただきます。
人を動かす
人を雇う
いい経営をする
時に本当に大事になる内容ですので
今一度ご一読いただき
参考にしていただければ幸いです。
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デール・カーネギーの「人を動かす」という名著があります。
全世界で1500万部も売れた本書は、
あまりに多くの成功者の人生の礎となったことは有名です。
例えば、歌手の矢沢永吉も、
自分が「成り上が」っていった根本の一つは、
この本を10代で何十回も読んだことだ
と言っています。
普通の歌手に終わるだけでなく
人の心のことも考え抜かれたチーム作りを行い、
関わるスタッフ全員とよりよい人間関係を築いて
一つの作品を作っていくための基本にされたのでしょう。
アーティストと言えど、
人を動かす秘訣は人生を変えたに違いありません。
経営者だけでなく
「仕事」と名のつくものは全て人と関わって行うものであり
『人を動かす』という言葉は少し大袈裟ではありますが、
本当に深く自分の中で考えておくべき最重要項目の一つです。
中でも
『1.6倍の法則』
という法則を聞いたことがある方も多いかもしれません。
1.言われたことをやるのに、
いやいややらされてやるよりも、
納得してやると、1.6倍の結果が出る。
という法則です。
つまり、あるお店の店長をやっている人がいて
いやいや形だけ店長をやっていたら100万円の売上がたつとしたら、
言われたようにやるのを納得して一つ一つ
店長としてやっていくと
160万円の売上になる
という法則です。
ただ、この1.6倍の法則はこれだけに留まりません。
2.人から言われたことを納得してやった結果よりも
自分から発案して、それをやった場合は、さらに1.6倍の結果が出る
法則です。
つまり先ほど納得して行動して160万の売上をあげていた敏腕店長は
自分から何か違うアイデアを発案して、
それを自分で動いてやった場合は、
さらにその1.6倍の2.56倍の結果になる、
つまり256万の売上になる
というのです。
100万と160万も結構違いますが、
これが256万となると、かなり大きな違いになってきますし、
これは利益がどれくらい出ているか、
というレベルで見ると
もはや元の2倍や3倍では表せないくらい違う次元の結果になってしまいます。
これはみなさんも、恐らくご自身の体験に照らし合わせて思い返してみると
結構なるほど、そういう体験があったなぁ
と思われることもあるかもしれません。
言われたことをいやいややったとき
納得してやったとき
これをやりたい!と思って自分で思い付いて企画して動いてやったとき
2.5倍の違いが出るというのです。
これは人を動かす秘訣の一つで考えても分かり易いですが、
どんな素晴らしいアイデアで、それを納得してやったとしても
これは!と自分で思い付いてなされた最高のアイデアにはなかなかかなわない
そういうことに繋がってきます。
また、言われたことをちゃんとできる優秀レベルの店長は
自分で思い付く、天才レベルの店長には歯が立ちません。
優秀と天才の差は
自分で機会を作り出せるか否かです。
人材輩出企業と唄われたリクルートの社訓に
『自ら機会を作り出し、その機会によって自らを変えよ』
という江添さんが最も大事にした
と言われる言葉がありますが、
自分から発案できるか
自分から企画できるか
それが人生の秘訣のようです。
人を動かす秘訣は、人類にとって永遠のテーマではありますが
『自ら機会を作り出そうとする』ように
部下を生かすことができるかどうか
それが一つのヒントであることは間違いなさそうです。
岡田有史