100の手を打つ
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
9月に弊社銀座経営者俱楽部講演会で
株式会社恵那金属製作所の松岡達也さんに
「39億の借金を7年で返済した秘訣」をお話頂きます。
松岡さんとお打ち合わせさせて頂き
とても面白いお話を聞いたので皆さんにシェアしたいと思います。
松岡さんは元々サラリーマンとして働いており
2008年にITの会社を起業し経営されていました。
その後、奥様の祖父が創った会社恵那金属製作所を経営していた
義父が癌で亡くなってしまい
義父の思いが詰まった会社をここで潰してしまっていいのか、
社員を路頭に迷わせてしまっていいのか、と悩んだ末
松岡さんが会社を継ぐことになりました。
恵那金属製作所は自動車のエンジン部品を削る工場で
それまで全く製造業に関わっていなかった松岡さんは
まずは経営よりも現場だと思い
最初は作業服を着て、工場で油まみれになって働いていたそうです。
そして当時会社にあった39億円程の負債を
約7年で事実上の返済をし、2018年末に会社を退かれました。
どうやって39億円もの借金を返したのですか?
と聞くと
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「100くらい手を打ったことだ」と仰っていました。
1つ、2つ、3つのことをやるだけでは全然だめだった、と。
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100の手のうち、20、30くらいは同時に回していて
待った方がいいものはしっかり待つ。
この社員にこれを言うと数日後に「出来ません」というだろうな
というのは焦らずしっかり待ってから次の手を打っていく。
そのようにしていくつものPDCAを回していたそうです。
そしてその回しているプロジェクトのリーダーは
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全て松岡さん自身がやられていた、と。
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当時は誰も上手くいくイメージが湧いておらず、
自分だけがイメージが出来ていた、
上手くいくイメージが湧いている人がリーダーをやらないと
上手くいかない、とおっしゃっていました。
成功体験を重ねていくと
「上手くいくんだ」と感じて人は変わっていくので
上手くいくイメージが湧いてきて
自主的に動けるようになるまで社員には任せなかったそうです。
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「経営では常にネガティブでは無く、最悪のプランを考えて動くんだ」
と松岡さんは仰っていました。
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本当にその通りだなと思ったのと
幾つも選択肢を用意してその中で最善の選択をしてきた松岡さんだからこそ
39億円もの借金を7年で返せたのだろうと思いました。
”100くらいの手を打った”
と言っていたのが本当に印象的で
全て自分がプロジェクトリーダーを務めて寝る暇もなくやりきる、
これが原点にして頂点ではないけれど
経営者としての姿だなと改めて感じました。
人に任せず、とにかく自分がやる。
今一度自分に置き換えてみて考えてみてください。
今月の銀座経営者倶楽部講演会では
経営の秘訣や、100の手を打ったその先のお話しまでお話して頂く予定ですので
ぜひお時間のある方はご参加頂き
松岡さんの言葉で伝わってくるエネルギーを感じてもらえたらなと思います。
岡田有史