完全体を目指していますか?

こんにちは

   

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

今年の1月、弊社銀座経営者倶楽部にて

幼児教室を500店舗以上展開されている

株式会社コペルの大坪さんにご講演いただきました。

 

先週に引き続き、大坪さんの面白いお話を

みなさんにシェアさせて頂きます。

 

マグロは一生眠らずに泳ぎ続けると言われていますが

大坪さんもマグロとおなじで

動きを止めると死んでしまう、という時期があったそうです。

 

毎日睡眠3時間くらいで

幼児教室で使う教材を作り続けていたら

創業3年目で毎日高熱がで出るようになり

ベッドから起き上がるのに15分かかるようになった、と。

 

そしてそれが半年間続いて

ようやく医者に見てもらうと

慢性疲労症候群、と診断され

少し睡眠を長くしたら治った、と。

 

そのくらいずっと教材のことを考えて作っている

と仰っていました。

 

そこまでやらないといけないの?

と思うかもしれないですが

数でいうと4000個以上は作って

そのうちの2000個がボツ、2000個が採用、

という風に時間も手間も

ここまでか、というくらいかけていくそうです。

 

実際に現場で教材を使う時に

子供達が目を輝かせる瞬間があるそうで

それだけを目指して作っているのですが

作っても作ってもなかなか見向きもしてくれない、と。

 

でも作って子供たちに渡してみないと

本当にわからないそうで

「これは来た!」

と思って自信満々に渡してみても

全く興味を示さなかったり

逆に思いもよらないもので

興奮して集中してくれたりすることもあるそうです。

 

======================

今までは“大人が少し子供に戻ったような気持ち”

を考えて作っていたけど

そうではなく、“もう全く別の生き物”

と考えて作るようにしたら

当たりが増えていったそうです。

======================

 

大坪さんは

35年毎日毎日コンテンツを作り続けて

25年目でようやくそのことに気付き

光が見えたと仰っていました。

 

今でも教材は増え続けていて

現在役員の方が何名かいらっしゃると仰っていたのですが

その人たちが一体何をしているかというと

本当にただただ学習教材を作り続けてる、と。

 

そして現在はコンテンツ(教材)が

4トントラック4台分くらいあるそうです。

(通常の幼児教室だと教材は200個くらいですが

コペルはそれの倍の2000個以上を使っているそうです^^)

 

経営陣もみんな職人で、

何を目指しているのかと聞くと

 

完全体を目指している、と。

   

そこまでして完全体を追い求めることが

圧倒的な強みになっていくと感じました。

 

マグロのように寝ることもなく考え続ける、

なんなら寝てる間も考える。

そのくらいコミットすることで

ようやく見えてくるものがあるのだなと

改めて思いました。

 

もちろん、絶対にやれ

と言うわけではないですが

何かスケールしようと思ったら

まずは圧倒的に量をこなしてひたすら考え抜いてみる。

 

そこから見えてくるものが絶対にあると思います。

 

自分の完全体とはなにか、

それに近づく為のヒントになれば良いなと思います。

   

岡田有史