質に逃げない2

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

先週は

 

「量質転化」という言葉についてお話しました。

 

「量」を沢山やっていると

ある日突然「質」に変わる、瞬間が必ず訪れる

 

という意味で、

 

その質を、仕組みにできれば

ビジネスでは帝国を作ることができる

 

とまでは先週書いてないですが、

本質的にはそういう意味だと私は捉えています。

 

毎日20時間働け

それを365日やれ

 

そうしたら

必ず伝説の経営コンサルタントになれるよ

 

とマジ顔で上司に言われて、

 

・間に受けて取り組むもの

・その言葉を聞いて会社を去っていくもの

 

その二種類に分かれて

前者側でも結果が出ない人もいて

そういう人と、結果が出た側の自分との違いは何か

 

について先週お話ししました。

 

何より

「毎日20時間働け」

と部下に強要したら

 

社員なんて秒で辞めるのに

勇気を持ってそれを言うことができたのは

 

実はパワハラとかではなくて

案外、社員に対しての真実の愛だったんじゃないか説について

先週のメルマガでお話ししました笑

 

「圧倒的な量が、

ある瞬間、質に変化する」

 

量質転化という言葉ですが、

マーケティングの現場でも取り入れることができます。

 

例えば、私は当時、船井総研のリサイクルショップのコンサルティングにいて

 

その時のエピソードで

 

リサイクルショップって、買い取ったら勝ち

みたいなところがあり

例えば綺麗な一回しか使っていない30万円のルイヴィトンのカバンを

15万円で買い取って、28万円で売るのです。

 

これが一番最高なパターンで

 

店員さんが

「一回使ってますからね~、でも15万円で買い取りますよ」

と言うと

売る側は「一回使っちゃってるしなあ」

という後ろめたさがあるので喜んで売ってくれます。

 

このパターンが一番儲かるので

リサイクルショップ側は

一回しか使ってない綺麗なカバンがほしいのですが

これだけを欲しい、と言ってもなかなか来ないのです。

 

でも、あることをして一気にブレイクしました。

 

それは何かというと

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”ルイヴィトンであればどんなものでも買い取ります”

と、広告を打ったりチラシを配ったりしたのです。

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汚いものでものでも、

壊れているものでも

ルイヴィトンであればなんでも買い取りますよ、と。

 

その途端、売りに来る人が

10倍どころか、100倍くらいになりました。

 

今までであれば

「このルイヴィトン汚いし持っていくのはちょっと、、」

と思っていた人たちが

どんどん売りに来るようになって

一番欲しかった

”一回しか使ってないような綺麗なカバン”

を持ってくる人も

50倍、100倍になったのです。

 

これも「量質転化」のちょっとした、ズラした例かもしれません。

 

「なんでもいいですよ〜」

 

って言ったら、いらないものばかり来そう

って普通は思っちゃいますが、

 

それでも勇気を持ってこれをやったら

 

本質的なものが大量に買い取れた

 

嘘みたいな本当の話です。

この事例がかなりインパクトが大きくて

その後あらゆるマーケティングで

似たような感覚で

逆転の発想で

「あえて幅を広げてみる」

 

ということをやってますが、

かなりいろんな場面で使えます。

 

新しい商品のPRの場面でも

または採用とかでも使えるし、

   

例えば、本当に必要な人材

それもスーパースター候補みたいなの5人ぐらいしかいらないんだけど

あえて一旦100人採用する

しかも1万人面接して

 

みたいなのも、よく考えるとそういうことやなあと思ってしまう。

 

マーケティングとはターゲティングだし

絞ることがスタートだと

初級編では学ぶはずですが、

逆に絞りすぎるといなくなる

という側面もあって

 

色々と奥深い事例だな、と思わされます。

 

「圧倒的な量が、

ある瞬間、質に変化する」

 

いろんな場面で使えそうです。

   

岡田有史