質に逃げるな

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

   

船井総研時代に凄くいい言葉だなと思って

今でもセミナーやコンサルで使っている言葉なのですが

 

「量質転化」という言葉があります。

 

「量」を沢山やっていると

ある日突然「質」に変わる、瞬間が必ず訪れる

 

という意味です。

 

船井総研に入ってくる新人はみんな高学歴で

例えば、

上司が「これ明日の朝までにやってこい」と言ったとしたら

「もう今終電の時間なので出来ません。

ちゃんと睡眠をとったほうが効率よくできるので

明日の朝やってもいいですか?」

と口答えしてしまう人もいました。。

 

(労働基準法的には真っ当なこと言ってますが。笑)

 

「アホか!俺が朝までと言ったら朝までにやれ!」

というような会社だった訳(当時は、)ですが、

 

その量をやれ、という強制感に、

やっぱりそれを良しと思わない人たちは

 

「船井幸雄がめちゃくちゃ働かせたいからこの言葉を発明した」

 

と皮肉を言っていたんですが

もちろんその側面もあるかもしれませんが

それはさておき、

 

一旦はちょっと騙されたと思ってやってみようと思って、

私は毎日コツコツ

20時間労働に勤しむことを心がけました。

 

その後色々あって

そのコンサル会社で圧倒的な結果を出せるぐらいになるんですが、

 

(そのエピソードを語ると軽く1時間ぐらいかかるので

それはまたおいおいお話ししますね^^)

 

今思うと、

もともと質に逃げるな

という上司の言葉を間に受けて

量をしっかりやった結果

超効率的な方法を編み出したのかもしれないな

と思うと

 

人生割に合わないこととか

自分だけ損することってそんなにないなあと思います。

 

あのイチローだって、

もちろん質にこだわっているに決まってるのですが

その超質の高い素振りを

100本ではなく1000本やる。

 

大谷翔平だって

もちろん質がいいのは当たり前なのですが

筋トレを毎日4時間とかやるんです。

 

「えっ、毎日やるなら30分で良くない!?」

と思いますよね。

 

でもそうではなくて

”ちょっと次元の違う圧倒的な量”

わかりやすく言うと、他の人の10倍みたいなイメージで

 

それをやると

質も10倍どころか20倍くらいになっていく、という意味です。

 

その言葉を船井総研で言われていて

自分は妄信して丸々そう思いこんでやっていたら

「質」に行きつきました。

 

なので私は結構「量」って大事だな

と思うのですが

この「”量”をやれ」と人に押し付けられること程

しんどくて重たいものは無いな、とも思います。

 

特に自分が独立して、それを社員に押し付けたもんなら、

一瞬で辞めていきます。

   

そして、量をやるときにすごく大事なのは

 

=============

思考停止になってはいけない

=============

 

ということです。

 

イチローも量やってるけど

絶対全部の素振りを考えながらやっているし

 

大谷翔平も量をやってるけど

この筋トレはどこに効く、とか考えながら

筋トレしていると思うのです。

 

自分の周りに、すごい量をやっているけど

全然結果が出てない人も確かにいました。

 

それは、思考停止したまま

ただただ量をこなしているからで、

 

量をやりながらも

より良い結果を出すにはどうしたらいいか、

ちゃんと考えて全部やっていたら

結果も全然違っていたのではないかなと思います。

 

そんなの

常に全力で走れ

そして、それをマラソンの距離で

 

って言われてるみたいで無理だ

って思っちゃうかもしれませんが

 

慣れてみると案外できるし、

というかそういう意味ではないですし、

やろうと思ったら、なんでも案外できるもんです。

 

もちろん全ての人が「量」をやるべき、

とまでは言いませんが、

 

圧倒的な量をこなしたものだけがいける

究極の質の領域というのが必ずあって

それは案外ほんと極楽だし

なかなか絶妙に面白いことを気付いたり発見できるし

ほんとにいいなあと本音で思うのです。

 

今一度

ついつい思考停止してしまってないか、

「質」ばかりを考えてビジネスに消極的になっていないか

振り返って

 

普段よりも何か「量」を多くやってみる

一週間にしていただければ幸いです。

   

岡田有史