自分から嫌いにならない

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

先月、弊社銀座経営者クラブ講演会にて

農業総合研究所の及川さんにご講演いただきました。

 

及川さんは、

”私が作りました”とスーパーに置いてある

農家さんの直販場所のようなものを発明した人で、

 

全国1万人の農家さんと、

全国1000店舗の販売所を繋げる

物流とITを掛け算したプラットフォームを作っています。

 

創業して8年目で上場し、

農業界で日本一番有名な人、

農業革命を起こした人として

すごく有名で、かなりやり手の経営者の方です。

 

このメルマガでも及川さんについて

何度かお伝えしていますが、

本当に一番私が感動し、

なるほど、と感銘を受けたお話が

ありましたので紹介したいと思います。

 

農家さんと販売所を繋げる事業を行う上で

農協さん・JA とどういう風にやって来たんですか、

最初は嫌われなかったんですか?という風に聞くと

 

やはり最初はすごく嫌われたそうで、

 

とある県の農協さんトップ4人くらいの

お偉いさんに呼び出され

最初の商談でどういうことを言われるのかなと思ったら

 

いきなり「死ね」とただ一言言われて帰されたそうです。

 

人生の商談でそんな営業を食らったことがないし、

今でも二度と忘れない、と仰っていました。

 

他にも、色々な農作物を出荷しようとしても

和歌山の色々なトラックを使えないように嫌がらせをされ

 

色んな所に頼んでも

「あそこのものを下ろしたりしたら、

もう二度と商売できないようにするぞ。」と

圧力がかかって一切使えないようになったそうです。

 

だけど及川さんは、ものともせず、

大阪の業者さんにわざわざ和歌山まで来てもらい

色々なものを持って行ったりされていたんですね。

 

だけれど、ここまでの規模になったら

そういう嫌がらせとかもなくなり

何だったら一番のビジネスパートナーが JA さんだと。

 

そのレベルにまでなったと仰っています。

 

及川さんは1兆円を目指しているそうですが、

1兆円となると、

ちょうど農協と同じぐらいの規模だそうです。

 

面白いなと思うのは、

 

嫌がらせをされた農協が一番の敵で

「あいつらを倒す」となってしまうと、

 

それこそ農協と組むことはできないし

毛嫌いしていたらビジネスを違う方向でやらなければいけない。

 

農業をやる上で、

農協と関わっていない農家さんはほとんどいない。

 

農協を敵に回すのではなくて、

”そうなるのは人間として当たり前なんだ。”

と思うようにした。

 

何も知らなそうな若者が

自分がずっとやっていたところに突然来て

ビジネスを振り回していたら、

「それは違うよ」と言いたくなるのは普通のことで。

 

それは農協が悪いのではなく、普通の反応なんだと。

 

だからその時にされた農協への恨みはもうひとつもないし、

そらそうやろなと普通に思うと。

 

そのお話を聞いて改めて

及川さんは本当に大人だなあと思いました。

 

及川さんの器は本当に広いし、

 

そういうことをされても、

「まあ人間そらそうなるわ、しゃあないわ。」と思って

自分の立場でなくて相手の立場で考える。

 

ある程度の嫌がらせをされ続けてきたけれど、

レベルが上がったら一緒に楽しくビジネスをやっていく。

 

農協があるからこそ

日本の食生活が成り立っているし

別に悪いやつではないんだという、

 

”農協のおかげでこの世の中成り立ってるんだ”

 

というような大きな信頼感とか

リスペクトのようなものから

来てるというのもあるだろうと思います。

 

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本当に嫌なこと

悪いこと

思いっきりいじめられたとしても、

 

その人のことを嫌いにならない。

 

どんなことがあってもその人の悪口を言わない。

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よく言われることかもしれないけれど

なかなかできないと思うんですね。

 

そんな及川さんの考え方は素晴らしいなと、

今一度自分も思い返さなければいけないなと思いました。

 

逆にそれができたからこそ及川さんは何百倍にもなったし

一瞬で100億円にもなったし、

農業で日本で一番初めに上場したし

1兆円とかも視野に入ってる。

 

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やはり器の広さが経営を決める

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どんなことをされたとしても

自分からその人を嫌いになる必要はなく、

悪口なども進んで言う必要はないなと思いました。

 

岡田有史