役員の仕事とは何か
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
本日は、
「役員の仕事とは何か」
というテーマについて考えてみたいと思います。
みなさんの会社にも役員の方が
何人かいらっしゃるかもしれませんが、
役員とは、どういう仕事をするのか?
ということを普段定義付けしているでしょうか。
もちろん、役員は、
経営を一緒にする人のことです。
では、経営をするということは、
どういうことか?
それは、
・数字として結果を出す
・数字の帳尻を合わせる
・どんなことがあっても結果を出す
・どんなことがあっても
キャッシュの帳尻を合わせる
ということだと思います。
とにかく結果を出すということが
「経営をやる」ということ。
ですから、それは、
役員の仕事でしょう。
それを突き詰めて考えると、
そのうちの一つに
経営の一番大事なこととして、
アイデアを出す
ということがあります。
それに関して、弊社でも、
役員に任せている仕事の一つであり、
弊社のコンサルのお客さんや
クライアントのお客さんにも
是非やっていただきたいと
伝えていることの1つに
たいへん効果的なことがあります。
それは、1つの大きな問い。
つまり、
経営で一番大事な問題や課題に対して
1日3つずつ答えを出していく、
答えを考えていく、
アイデアを考えていく、
ということです。
1カ月経つと30日で90個、
約100個のアイディアが生まれます。
1カ月に1回の
経営会議に対して100個、
その答えを互いに持ち寄るのです。
100個出そうと思ったら、
20分30分くらい、パパッと書き出せば
アイデアマンの人であれば、
答えは出てくるでしょう。
しかし、
これを1回実行してみると、
例えば、
経営の本当に一番大きな議題に対して
100個の答えを出すとするとしたら、、、
1日3つを出そうとして、
1時間、2時間、3時間、、
いや、業務時間中ずっと、
ありとあらゆることをしている間も、
寝ながらもずっと、
生活の中で、24時間とは言いすぎですが、
20時間くらい考えて、
そして出てきた3つの積み重ねの100個と、
パッと20分、30分で出した100個とは、
若干、重みといいますか、
深さといいますか、
その行間といいいすか、
本当に込められた、考え抜かれた答えとは、
一目瞭然の深さの違いがあります。
そういった意味でいうと、
本当に毎日20時間考えて
生み出されてきた3つの積み重ねの100個を
役員全員で持ち寄り、
可能であれば、それを毎月行うと、
1人当たり、年間1,000個の
アイディアが出ることになります。
役員が4人いたら、4,000個。
そのうちの100個を
実際に手がけてみようとなれば、
素晴らしいビックアイデアが
1個出たりします。
たとえ、月に100個でも、
その100個から何割かを試してみます。
そして、そのうちの1%でも、
ちょっとだけでも変えることが
できたら大きいのです。
さらに、
どうしたらもっとより良いのか
という問いを持ちます。
もちろん、その問い自体は
ものすごく大きな問いです。
例えば、
「雇っても雇っても全く人が集まらない。
社員50人を越えることがない。
これらをどうしたらいいのだろうか」
という問題を抱えているとします。
こうした人には
本当にそれを本気で考えて対峙して
1日20時間ずっと答えを出すまでやっていますか?
と尋ねたいものです。
それだけのことをしていたら、
おそらく答えは出てくるでしょう。
そして、解決もするでしょう。
ですが、そうした人は、
そのほかのこと、
いろいろな資金繰りの問題や
採用の問題、
多種多様なチャネルの問題、
さまざまな業者さんとのやり取りなど
目の前の経営の仕事ではなくて、
目の前の業務を行っているんですね。
そうではなくて、
経営者というのは、
役員を任命したら全員が経営をする。
少なくとも1日1時間くらいは
「経営」という仕事をすることが
役員の仕事です。
そういう意味で、
1つ大きな問いに全員で立ち向かい、
アイデアを1日3つくらい出して、
1カ月に1回
100個ずつのアイデアを対峙させて
役員会議や経営戦略会議で
自分が1カ月間絞り出した
絞り汁のアイディア同士で
殴り合うみたいな会議を
ぜひ実行してもらえたら、
絶対に会社のステージは上がるでしょう。
ぜひ、騙されたと思って
実行してみていただけたら幸いです。
岡田有史