「経営のやってはいけない」を知る

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

本日のテーマは、

「経営のコツ」

です。

 

経営のコツや経営の極意

といったものを探し求めて

 

それを掴んで

よりすごい経営者になって

より良い経営をしようと

 

世界中の経営者たちは

思っているかもしれません。

 

でも、

少し面白い考え方と言いますか、

枠組みがあります。

 

それは、人類が、

この長い歴史上で探し求めてきた、

つまり、哲学者たちが

色々と考えてきたことに

 

幸せになる方法というのは、

実はこれだ!というものが

明確に言葉で示せていない

 

ということです。

 

これをしたら幸せになる、というのは

もちろん宗教的なものや

瞑想、ヨガなどいろいろなもの

があるとは思いますが、

 

これだ!というものは

実は見つけてない

と言う人がいるのです。

 

逆に、これをしたら不幸になる

ということは、

けっこう明確に分かっています。

 

例えば、

・アル中になる

・何かに溺れる

・ギャンブルをやる

・お金をたくさん使う

・暴力をふるう

などのことです。

 

これをしてはいけないということは、

すでに明確に分かっているのです。

 

それは、ある程度

人が安易に想像できるようなもので

子どもでも分かるようなことでしょう。

 

不幸になることを避けさえすれば、

100%ではないかもしれませんが、

8割9割は幸せにはなれるだろう

という話があります。

 

それと同じで、

私もよくセミナーなどでもお話していますが、

 

経営で幸せになる、

幸せな経営者になるという方法、

幸せな経営をするという方法は

これだ!と、簡単には見つかりません。

と、言いますか、

 

これだ!というものは、

人によって哲学的なものなど

違うのです。

 

例えば、それは

好きなことをすることだ

と言う人もいれば、

とにかく儲かっていたら良いんだ

と言う人もいるかもしれないからです。

 

経営において、

してはいけないことは、明確です。

 

例えば、

・資金繰りのことばかりしていたらいけない

・集客が全然できないまま経営してはいけない

・社員がどんどん辞めてはいけない

・赤字経営はいけない

・自分のことだけ考えていてはいけない

・働く人をモノ扱いしてはいけない

 

など色々な、してはいけない事が分かっています。

 

そういう意味で言うと、

自分の中で、

これをしてはいけないといったものは

年々、分かっていきます。

 

おそらく1年で、

細かいことも含めれば100個くらいは

経営に対して気づきがあると思うんですね。

 

私も年に100個くらい発見があります。

日々、気付きノートのようなものに書き、

1年を振り返ってみると100個になっています。

 

ですから、

10年経ったら1000個になりますよね。

 

それを言葉にしたい方は、

そうするのが面白いと思います。

 

私はこういったことの

マニアみたいなところがあるので、

ノートに全て書き付けて、

定期的に見返し、

なるほどなと思ってひとりでニヤリとしたり、

お客様とシェアしたりしています。

 

そして、それらは

確実にノウハウになっています。

 

これをすればいいというのは

人によって違いますが、

これをしたらアカンということは

全員に通じるルールのようなものでしょう。

 

それが自分の中で深く深く入っていき、

10年20年30年経っていき、

60歳くらいでようやく分かった

という経営者はとても多く、

そういうことなのかもしれません。

 

経営の腕が絶対落ちない!

というのは、

してはいけないことが分かった

ということではないかな

とおっしゃる方もたくさんいます。

 

また、同じことの別の事例ですが、

 

プロ野球の三冠王を

3度も獲得した名選手、落合博満さん。

 

その落合さんに

オリックスの吉田選手という

ホームランバッターが

 

「落合さんに教えて欲しいことがあるんですが

 打撃の秘訣というのを極められましたか?」

と聞いたところ、落合さんは

 

「打撃の秘訣は極めなかったんだけど

 バッティングでこれだけはやってはいけない

 ということだけはいっぱい分かったんだ」

と言ったのです。

 

打撃のやってはいけないが何十個と分かる。

若い選手は全然分かってない。

年々分かってきて、体力が落ちてきて、

打撃の秘訣や

究極の奥義みたいなものまでは

行きつかなかったけれども

これをやったらダメだなということ、

だから、これさえやらなかったら

三冠王くらいは取れる。

 

といったようなことを言っていたのです。

 

本当に深いなと思いました。

 

ですから、若手の選手たちが

こんな感じになるだろうということを

落合さんが0.1秒で全部見抜けるのは

そうしたことが根底にあったからだと思います。

 

コーチになって、監督になった時に

自分の中のそうしたノウハウ、

深い英知みたいなものがあるので、

パッと見抜けるんだ

ということをおっしゃっていました。

 

そういう意味で言うと、経営も一緒です。

 

”しくじり社長”編みたいな感じで

弊社の銀座経営者倶楽部の大社長たちに

たくさん話してもらっていますが、

 

これだけはやるなといったこと、

これをやったら失敗した、

自己破産した、倒産した、騙されたなど

 

そうしたことこそがやはり勉強になり、

人の話もそうした点は深く聞けます。

 

そして、自分自身の中で

それらをノウハウ化し、

人は忘れるので

それらを何度も何度も見返して

より深く考えていくのです。

 

経営でやってはいけないことに関する

自分のノウハウをより深めていくことは

経営として、とても大事です。

 

1回気づいた気付きは失われません。

2度と忘れません。

 

それが1、2年で売り上げやキャッシュに

繋がらなかったとしても、

10年単位では、とても大きな資産や

もちろんリアルキャッシュなどの資産、

ビジネスモデル的な

本当に時価総額的な資産にもなるでしょう。

 

それが20年30年経てば

億単位のレベルではなく、

もちろん何百億のものになります。

 

そうした状況を

私は経営コンサルタントとして

目の前で

さまざまなお客さんに

たくさん見せていただいてきました。

 

あなたも経営のしてはいけないことを

自分の体験談ベースで

気づいたことを付けていただければ

より面白い、より良い経営者に

なるのではないかと思います。

 

岡田有史