10回寝かせて考える
こんにちは
経営者マーケティング研究所
代表の岡田有史(ゆうじ)です。
本当に大事な決断というのは
とにかく迷うし、
よし!と一度決めても
どちらが正しいのか
わからない
ということがよくあるかと思います。
即断即決が正しいと言う人もいるし、
全て直感で決めたらいい、とか、
でも自分で決めたのだから
絶対もう迷いたくない、
と思う方も多いと思います。
でも、本当にその道で正しかったのか。
そう思うときに
私は10回考えるようにしてます。
本当に大事な意思決定。
例えばお店の出店や退店。
新規事業判断。
事業のM&A。
メイン商品の100円の値上げ。
ちょっとした社内規定の改定。
そんな大事な経営判断をするときには
一瞬で即断即決してもいいのですが、
自分の中で
「自分会議」の時間をスケジュールに10回入れて
寝かせながら考えていく。
時間と場所とシチュエーションや相談相手を変えて
同じ問いに対して10回答えを出していく。
ある時は
カフェに飛び込んで1時間あーでもないこーでもない
とノートに書きつけて
ウンウン唸って結論づける。
ある時は寝床でスマホに書きながら考える。
またある時は顧問のコンサルタントと激論して結論づける。
ある時は社内の取締役会でいろんな意見をつのる。
時に散歩をしながら、
時に高級ホテルのラウンジで。
案外、自分の状態だったり
気分で結論は二転三転することもある。
同じ結論だったとしても
強くyesという時もあれば、
弱いyesだったり。
慎重に進めなければ、とか
先送りが賢明かもと思うこともある。
ちょっと周りに寄り添わねばならないな、
とか、配慮も必要だな、
なども気づくかもしれない。
数年経って思うと
あのときのあの単なる決断が
人生やビジネスを大きく変えたなあ
と思うことも多々あります。
そういう意思決定に迷うこともないですが、
直感以外に
理論的にも様々な要素を網羅して、
より100%自分で納得して決断したい。
以前、このメルマガでも
「51:49」というお話をご紹介したことがありますが、
人間、物事をどちらか決める場合に
意識されるところでは、
2対0の勝負のように感じられてしまっています。
そして、それだけが全面に出てきて主張される。
しかし実際は反対の傾向が潜在していて
51対49と言えるほどの際どい差であることが多い。
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心のなかのことは、
だいたい51対49くらいのところで勝負がついていることが多い
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(「こころの処方箋」河合隼雄(著)http://tinyurl.com/95fg4f )
そういう意味では
どちらかが正しいなんてことはなくて
究極どちらも正しいことも多い。
オーナー社長の強みは
なんでも即断即決で
それが時に間違っていたとしても
自分の力でなんとかできるパワーがある。
だから自分の直感を信じて
どんどん即断即決だ!
という方も多いと思いますが、
それでも一度、
残りの49の方の声にも寄り添って、
そしてそれも含めて51側を選ぶような
決断をしてみても面白いかもしれません。
岡田有史