コンサルの瞬間に奇跡が起きる種明かし

こんにちは

 

経営者マーケティング研究所

代表の岡田有史(ゆうじ)です。

 

コンサルティングをしていて、

最高に嬉しいな、コンサルの醍醐味だな、

と感じる瞬間というのがあります。

 

経営者の方が気づいていなかったポイントを

我々コンサルタントが指摘して、

ハッと思ってもらって、

それによってビジネスが一気に開けたりとか、

その人の人生が変わったりしたとき、

というのが一番嬉しくて面白い瞬間なんです。

 

もちろん、そんなことを毎回起こすということは

簡単ではないわけですが、

そういう奇跡的な瞬間を一つでも多く作り出すために、

コンサルティングで使っている基本的な考え方がありますので、

みなさまに紹介いたします。

 

それは何かと言いますと、

「ジョハリの窓」という心理学の考え方なんです。

 

ご存知の方も多いと思いますが、

ざっと説明しておきますと、

ジョハリの窓とは、

ある人の自己(人間性のようなもの)を

次の4つに分類する考え方です。

 

1)開放の窓―自認していて、他人もわかっている部分

2)盲点の窓―自認しておらず、他人にはわかっている部分

3)秘密の窓―自認していて、他人にはわからない部分

4)未知の窓―自認しておらず、他人もわかってない部分

 

    他人は分かっている

       ↑

       |

1)解放の窓  | 2)盲点の窓

他人も自分も | 他人はわかっているが

わかっている | 自分はわからない

       |

ーーーーーーー・ーーーーーーーーーーーー→自分で気づいていない

       |

3)秘密の窓  | 4)未知の窓

自分だけが  | 自分も他人も

わかっている | わからない

       |

       |

       ↓

    他人は分かっていない

 

このマトリックスがジョハリの窓です。

 

この中で、1の「開放の窓」は、

いわゆる自他ともに認める、という部分で、

当たり前の部分でもあるのですが、

そこをしっかり確認しておくのが、

コンサルの最初の一歩としては

非常に大事な部分になります。

 

続いてコンサルで踏み込んでいくのは、

1つ飛ばして、3の「秘密の窓」です。

 

その人が他人には見せてない部分に

いかに踏み込んでいけるかどうか。

秘密を開示してもらえるだけの信頼を

いかにして得るのか。

コンサルタントとしての腕の見せどころです。

 

そして、秘密を明かしてもらったら、

そこをしっかり評価して尊重する。

秘密の窓に隠されているものは、

その人のアイデンティティを構成する大事な要素なので、

そこをしっかり押さえることが必要になります。

 

秘密の部分を共有して、

その人のアイデンティティをつかんだら、

つぎはいよいよ「盲点の窓」に切り込みます。

 

自分では気づいていないけど、

他人には気づかれていることというのは、

いい意味のこともあるわけですけど、

基本的に喜ばしいことではないですよね。

 

それを知らされたら大抵の人は、

少なからずショックを受けますし、

なかなか素直には受け入れがたい。

「盲点の窓」はとてもセンシティブな窓なんです。

 

しかし、本人の盲点になっていた部分というのは、

その本人に大きな変革を起こすためには

キーになるポイントですから、

避けて通ることはできません。

 

コンサルでは、本人も盲点になっている部分を、

ただ本人に告げるのではなくて、

自分自身で気付いてもらうように

誘導するようにしています。

 

他人から告げられると、

なかなか認めがたい、受け入れづらいことでも、

自分自身で気づいたことなら、

人は受け入れられるし、

自分自身を変えていくこともできるんです。

 

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そして、秘密の部分を他人と共有し、

盲点に自分自身で気づくことによって、

その人の「自己」に変化が生じるわけです。

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その変化の掛け算的な効果によって、

人はブレイクスルーを起こしたり、

シフトチェンジしたり、

ステージチェンジをすることができるんです。

 

そして、変化したあとに、、

自分自身も、周りにいる他人も気付いていなかった、

新たな自己が表に出てくることがあります。

それが4つ目の「未知の窓」ということになります。

 

この自己が変化して、ブレイクスルーを起こして

会社が一気に何段もステージアップしていく瞬間が、

コンサルをしていて一番嬉しい時間なんですね。

コンサルティングの本当の価値を感じる

瞬間でもあります。

 

これがビジネスモデル的なことだったり

会社としての根本の問題、

ステージの問題だったりすると、

それこそ、そのワンショット、

一撃10億の価値があるとか、

会社の規模が一瞬で数百倍になって、

東証一部上場のレベルまで駆け上がるようなことも、

これまでに何度も体験してきました。

 

その感動というのは、

そのとき二人がコミットするとき、

奇跡、というのはよく起こる。

   

だから、コンサルを受けたほうがいい!

と言いたいわけではなくって、

この「ジョハリの窓」の考え方というのは、

必ずしもコンサルを受けなくても、

自分自身で役立てることもできるわけです。

 

自分の「開放の窓」を確認するだけでも、

自己認識の整理ができます。

 

「秘密の窓」を意識することで、

自分が何を隠していたのか認識できる。

それだけでも、変化を起こすことができます。

 

「盲点の窓」に自分自身で気づくことは

なかなか難しいかもしれませんけど、

それでも普段から意識していれば、

他人が自分をどう見ているか、

気付きやすくなるものです。

 

あるいは、尊敬できる先輩や恩師とか、

信頼できる仲間や家族などに、

盲点を指摘してもらってもいいでしょう。

 

盲点を指摘されると、ショックかもしれないし、

腹が立つかもしれません。

 

でも、ショックを受けたり、腹を立てた自分を

しっかりと見つめることができれば、

 

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何が自分の思考のブロックになっていたのか、

何が自分の行動の壁になっていたのかがわかります。

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そのブロックや壁を打ち壊すことができれば、

ブレイクスルーを起こして、

未知の窓を開くこともできると思います。

   

みなさまも是非、この「ジョハリの窓」を活用して、

奇跡的な変化を起こしてみてください。

 

岡田有史